このブログを書かない習慣がついてしまうと、書くことが腰が重くなってなかなか書けない自分がいる。ブログで過去の出来事を振り返ると、「あ~、そうだったなぁ」と感慨にふけることもある。
今回は、インプラントの話。約1年9か月かかって治療したことを記録として書いておこうと思う。
「インプラント施術をすることになった、いきさつ」
今回インプラント施術をしたのは、左下の奥歯の箇所。
奥歯がグラグラと動き出したので、5年ぶりにX薦を撮影して確認すると、
左下顎の骨が薄くなっていた。歯周病の影響で顎の骨が溶け始めていたのだ、
5年前のX線での顎の様子を見ると、まだ顎の骨がしっかりとありました。
たった5年の間にこんなに顎の骨が溶けるなんて!
そのときは奥歯は痛くもないし、普通に噛めていたのでそのままにしていたのです。
もし5年前にインプラント施術をしていれば、
今回行ったGBRという人工の骨の補填剤で骨を作らなくても、
元々の骨にインプラントを取り付けられ、短い期間で完了したわけだけど、
5年前はなんともないから、治療はまったく考えることは無かったのです。
「施術記録(ヒストリー)」
人工の骨の補填剤が固まるまで、骨に埋め込む金属のインプラント体を挿入でき
ないので、施術の完了までに長い時間を要した。
インプラント体を埋め込むまで約10か月。
その後も少しでも補填剤が固まる時間を待って、約10か月後に上物を取り付ける。
2020年1月 左下の奥歯2本を抜き、続けて人工の骨の補填剤を注入、縫合。
10月 CTスキャンで骨の状況をチェック、インプラント施術のGOサインでる。
11月 インプラント体を2本を埋め込む。
2021年7月 レーザーでインプラント体箇所の歯茎を切開し、カバースクリューを取付。
9月 できあがった3本分の上物のセラミックの歯を取付、完了。
<インプラント施術を決める前の見積書>
<インプラント施術期間でかかった費用>
「インプラントの決断」
十数年前、サラリーマンをやめてから、時間もできたので、
いままで怠っていた歯のメンテを始めると同時に、
図書館で10冊ちかく本を借りて、歯の治療について調べました。
歯は生きるためには、とても大事であることを改めて知ると共に、
歯の治療費がとても高いことも、今にして知ることになりました。
健康保険が効く治療もあるわけだけど、
どうしても使い心地に難点があることもわかりました。
インプラントは自分の歯のように使用でき、とても良いのだけど、
なにせ高額な治療費がかかるのです。
仕事をやめて収入が無い状態では、インプラントなんてとても無理だから、
なんとしても、今の歯を維持しなければと、歯周病を時間をかけて治療しました。
大きな問題がない平安な時を過ごしたそんなときに、いきなり奥歯がなくなる局面が
現れたのだから、どうしようか悩んだのでした。
奥歯が端にある歯だからブリッジにはできず、手前の2箇所の歯に金属のバネを
引っかける部分義歯という方法もあったが、本を読んでいてインプラントの方が
断然いいとわかっていたので、インプラントを選択。
実際、人工の骨の補填剤が硬くなるまで、義歯を作って使用したけど、
心地いいものではなかったです。
「困難な状態での成功」
今回の施術で、最終的に成功したから喜んでいられるのだけど、
うまくいかないことの方が100%に近い施術だったのです。
骨の補填剤は、インプラントの金具を埋める際に、どうしても骨が薄くて
金属が固定できないときに補助的に使うもので、僕のように大量の補填剤を
注入して、骨を形成するのは本来の方法ではないのです。
やるとしたら、お尻の骨を切り取り、顎に埋め込む何百万円もかかる手術に
なるのです。
なので、補填剤だけで行うのは、一か八か、うまくいく可能性が低かったのです。
インプラント体を埋め込む日に、歯茎を開いてみて、無理と判断したら、
インプラント手術はとりやめだったのです。
でも、長い時間をかけ、無事、予想以上にしっかり人工骨が固まったことから、
成功に至りました。
先生も、あまりにうまくいったので、学会で発表したいとも話していました。
そんな感じでの施術だったので、インプラントの見積もり時に、本来だったら、
10年の保証なのですが、保証は5年にして欲しいといわれました。
あと、もしインプラントができないと判断した場合は、
金属の義歯を保証として作りますという約束でした。
なので、今後も決して安堵はできず、歯を守るため毎晩マウスピースをつけて
就寝しています。
「さいごに」
いくら歯の手入れをしていても、加齢や体質で、歯や歯茎が弱ってきます。
すこしでも長く現状維持できるように頑張りたいと思います。