そんな日々に読んだ本。
▽「京王沿線の近現代史」 永江雅和著 クロスカルチャー出版刊 2017年4月発行
普段利用している京王線の歴史を知ることができる一冊。著者が数多くの地元の郷土史書物などから、京王線についてまとめています。
京王線は、明治の後半にルーツとなる会社が開業しています。現代はインターネット技術やコンピュータの発展により、とても早いスピードで新しい時代が進んでいますが、西洋の技術が日本に訪れた明治時代後も、鉄道の路線も当時、ものすごい早さで数多くできていたと思います。
そして、利権や戦争による影響で、当初の計画も紆余曲折をもって、今の鉄道路線なっていったようです。戦争がなければ、今と違った鉄道の世界が繰り広げられたのかもしれません。
身近な路線だけに、おもわず、「へぇ~」と唸る話題が多く書かれています。多くの鉄道会社は、戦争により、国の方針で、合併させられたり、国有化されたりしていました。
京王井の頭線も、当初は小田急系の鉄道会社でしたが、京王、小田急とともに一旦、「大東急」の鉄道会社になり、戦後はふたたび分割し、貧乏な京王線は井の頭線をもらったようです。
京王相模原線には、「京王よみうりランド」という駅があります。小田急には、「読売ランド前」駅がありますが、なぜ「読売」と漢字なのかという疑問がわかりました。
1964年、東京オリンピックの年によみうりランドが開園しました。正確には「読売ランド」が開園しました。小田急線の「西生田」駅は、そのタイミングで、「読売ランド前」駅に改称されました。その後、遊園地の読売ランドは1968年に「よみうりランド」のひらがな表記に変更されたのです。それに対して、京王線の「京王よみうりランド」駅は、すでにひらがな表記になった後の1971年に開業です。そういう経緯があったということは、この本でしりました。
郷土の昔話は面白いです。
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▽「おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本」カール=ヨハン・エリーン著 飛鳥新社刊 2015年11月発行
この絵本を子供に読み聞かせると、子供が寝てしまうという話を、どこかで聞いて、どんなものかと興味を持っていた。
素人的な観察では、いわゆる催眠術的な要素があるからなのかとも思う。話の途中で「あくび」や、眠くなるときの状況の話が、ちりばめられている。小さな子供は、暗示にかけられた感じで、眠くなるのではないだろうか?ストーリーとしては、凄く面白いというわけでは無いように思う。
「あなたは、だんだん眠くなる。」といった絵本なのだと思った次第です。
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