約1万円分の生活品を買ったとして、来月以降3パーセント税率が上がれば、今買えば約300円の得になる。 自分も普段から10円、20円の安さを求めて買い物している’主夫’である。そういう僕が見ても確かに300円の差は大きい金額ではある。
月曜日にオーケーストアに買い物に行き、そろそろ家の在庫がなくなるティッシュペーパーを買っておこうと売り場を見たら、いつものティッシュペーパー売り場ががらーんとしている。隣のトイレットペーパーでさえ、品薄状態であった。水曜日には薬局に歯間ブラシを買おうと行くと、レジには長蛇の列。その日からポイント5倍ということもあり、雑貨を求めての’主婦’たちが並んでいた。
みんなが買っているからという、世間の流れにのってしまっている人々が少なからずいるのだろう。でも違う心理もあると僕は考えた。 それは’正当な理由’で欲求不満の解消をしているのではないかということ。
普段から10円、20円という節約、節約で一生懸命、頭を使って買い物しているのだけど、今のこの時期は少しでも得になるのだからという理由によって、背中を押されて、留め金が外れたような気持ちで、買い物をしてしまっているのでは、と思うのである。買い物は金額の小さい、大きいにかかわらず、「買う」という行為でストレス発散できるので、これ幸いと購入していると、勝手に分析しているのである。
ちなみに今朝の「所さんの目がテン!」で、ストレスから解放されると、人は開放的になり、高価なものでも’ごほうび購入’してしまうのだ、とやっていた。
で、「TIME」という映画では、お金に代わって自分の寿命を支払う仕組みの世界を描いている。
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▽「TIME」(原題’IN TIME’) アンドリュー・ニコル監督 20世紀フォックス 2012年作品
人間が老化することがなくなった未来。人間の成長が25歳で止まり、働くことで通過の代わりに時間という寿命を得る生活。腕にカウントされる時間が0になると死んでしまう。
スラムゾーンに住む貧困層の人々は、毎日毎日働いて、自転車操業のような日々を送っている。それに対して、富裕層の人たちは多くの時間、つまり永遠の寿命を持って生活をしている。事故に遭うことさえなければ、生き続けることができるから、富裕層の人々は危険なことは避ける生活をする。そんな人間の娘として生まれた女性が、貧困層の男性に惹かれ、共に格差社会のこのシステムを破壊する活躍を描く。ラストシーンは、たぶん日本で作った映画だったら、真逆の展開になっただろうと推測する。
今の時代、世界不況からまだ脱出できない国々で、社会格差はますます大きくなっている。その格差は、犯罪を引き起こし、そして国同士のいさかいにまで発展する。世界経済がうまく動いていれば戦争は起こらない。地球上のすべての人たちが平和な日々をおくれるよう望みます。
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