夜の銀座。ジャズクラブへ足を運ぶ。地下鉄の殺風景な階段を上りきると、そこはきらびやかなネオン輝く銀座の通りだ。自分の普段の世界とはかけ離れたゴージャスな空気を肌で感じる。
急な長い階段を下りて地下二階のお店の中へ。店内は落ち着いた雰囲気だ。まだ客はまばらで、今日のライブの出演者がステージで打ち合わせをしていた。
そして客席はあっという間に満席になり、ライブは始まったのでした。
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初めてのことがあった。店内に貼ってあった女性シャンソンシンガーのライブのポスター。そのシンガーの名前が自分が生まれてすぐに無くなった母親と同姓同名だった。今まで同じ名前の人の名を見たことはなかった。
少しの間だけ、時が止まった気がした。
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