銀行と本屋の用が済んだのでドトールに入った。もう一つの目的の読書のためだ。店内は若い人達がテキストを広げて勉強していたり、わりと多くのお年寄り達がお茶をしていて賑やかだった。先日僕が大好きな友人から借りた江國香織さんの本を取出してアイスコーヒーを飲みながら読み始めた。久しぶりの小説だった。僕は揺れる電車の中で本を読むのが好きだ。家で普通に座って読んでるとすぐに眠くなってしまう。だから電車に乗っての外出が少ない最近は、ほとんど読んでいなかった。そんな生活状況を打破するため友人から2008年10月初版の「左岸」を借りた。『初版』というこだわりが友人の江國オタクを表していると思う。僕としては友人から借りてるので読まないでおくわけにはいかないから、ある種の強迫観念?で読むことができると考えたのだ。おまけに読書好きの友人にあやかってドトールでの読書を決めたのだ。
久しぶりのせいか目は文章を追っていたが、どうやらところどころ頭に入っていってないように感じたので、第一章の第一節を読み終えたところで先頭に戻って流し読みした。やはりところどころ読んだら覚えのない箇所があった。もう一度読んでいたら江國さんの文体の心地良さをじわじわと感じてきた。
しばらくして店内がますます混んで来て、喫煙エリアで読んでいたタバコを吸わない僕にとって少し居づらくなってきたので、席を立ちまた元の道を戻ることにした。帰り道ではどんよりとした空に戻っていた。
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