土曜日, 9月 18, 2021

[9/18 Sat] ▽インプラント施術の話

  このブログを書かない習慣がついてしまうと、書くことが腰が重くなってなかなか書けない自分がいる。ブログで過去の出来事を振り返ると、「あ~、そうだったなぁ」と感慨にふけることもある。

 今回は、インプラントの話。約1年9か月かかって治療したことを記録として書いておこうと思う。


「インプラント施術をすることになった、いきさつ」

今回インプラント施術をしたのは、左下の奥歯の箇所。

奥歯がグラグラと動き出したので、5年ぶりにX薦を撮影して確認すると、

左下顎の骨が薄くなっていた。歯周病の影響で顎の骨が溶け始めていたのだ、

5年前のX線での顎の様子を見ると、まだ顎の骨がしっかりとありました。

たった5年の間にこんなに顎の骨が溶けるなんて!

そのときは奥歯は痛くもないし、普通に噛めていたのでそのままにしていたのです。

もし5年前にインプラント施術をしていれば、

今回行ったGBRという人工の骨の補填剤で骨を作らなくても、

元々の骨にインプラントを取り付けられ、短い期間で完了したわけだけど、

5年前はなんともないから、治療はまったく考えることは無かったのです。


「施術記録(ヒストリー)」

   人工の骨の補填剤が固まるまで、骨に埋め込む金属のインプラント体を挿入でき
   ないので、施術の完了までに長い時間を要した。
   インプラント体を埋め込むまで約10か月。
その後も少しでも補填剤が固まる時間を待って、約10か月後に上物を取り付ける。
2020年1月  左下の奥歯2本を抜き、続けて人工の骨の補填剤を注入、縫合。
   10月  CTスキャンで骨の状況をチェック、インプラント施術のGOサインでる。
   11月  インプラント体を2本を埋め込む。
2021年7月  レーザーでインプラント体箇所の歯茎を切開し、カバースクリューを取付。
     9月  できあがった3本分の上物のセラミックの歯を取付、完了。


<インプラント施術を決める前の見積書>

<インプラント施術期間でかかった費用>

「インプラントの決断」

十数年前、サラリーマンをやめてから、時間もできたので、

   いままで怠っていた歯のメンテを始めると同時に、

図書館で10冊ちかく本を借りて、歯の治療について調べました。

歯は生きるためには、とても大事であることを改めて知ると共に、

   歯の治療費がとても高いことも、今にして知ることになりました。

   健康保険が効く治療もあるわけだけど、

どうしても使い心地に難点があることもわかりました。

インプラントは自分の歯のように使用でき、とても良いのだけど、

   なにせ高額な治療費がかかるのです。

仕事をやめて収入が無い状態では、インプラントなんてとても無理だから、

なんとしても、今の歯を維持しなければと、歯周病を時間をかけて治療しました。

大きな問題がない平安な時を過ごしたそんなときに、いきなり奥歯がなくなる局面が

現れたのだから、どうしようか悩んだのでした。

奥歯が端にある歯だからブリッジにはできず、手前の2箇所の歯に金属のバネを

   引っかける部分義歯という方法もあったが、本を読んでいてインプラントの方が

   断然いいとわかっていたので、インプラントを選択。

   実際、人工の骨の補填剤が硬くなるまで、義歯を作って使用したけど、

心地いいものではなかったです。


「困難な状態での成功」

今回の施術で、最終的に成功したから喜んでいられるのだけど、

うまくいかないことの方が100%に近い施術だったのです。

骨の補填剤は、インプラントの金具を埋める際に、どうしても骨が薄くて

金属が固定できないときに補助的に使うもので、僕のように大量の補填剤を

注入して、骨を形成するのは本来の方法ではないのです。

やるとしたら、お尻の骨を切り取り、顎に埋め込む何百万円もかかる手術に

なるのです。

なので、補填剤だけで行うのは、一か八か、うまくいく可能性が低かったのです。

インプラント体を埋め込む日に、歯茎を開いてみて、無理と判断したら、

インプラント手術はとりやめだったのです。

でも、長い時間をかけ、無事、予想以上にしっかり人工骨が固まったことから、

成功に至りました。

先生も、あまりにうまくいったので、学会で発表したいとも話していました。

そんな感じでの施術だったので、インプラントの見積もり時に、本来だったら、

10年の保証なのですが、保証は5年にして欲しいといわれました。

あと、もしインプラントができないと判断した場合は、

金属の義歯を保証として作りますという約束でした。

なので、今後も決して安堵はできず、歯を守るため毎晩マウスピースをつけて

就寝しています。


「さいごに」

いくら歯の手入れをしていても、加齢や体質で、歯や歯茎が弱ってきます。

すこしでも長く現状維持できるように頑張りたいと思います。