土曜日, 12月 29, 2012

[12/29 Sat] ▽books ひとかたまり


2012年も残りわずか。ブログの更新もままならず。取り急ぎ年内にブログ投稿が滞った記事をアップしようと思います。

まずは順不同で読書感想文。

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▽「世界から猫が消えたなら」 川村元気著 マガジンハウス刊

川村元気市は、映画プロデューサー。 「電車男」、「告白」、「悪人」、「モテキ」、「おおかみこどもの雨と雪」などを製作した人。初めての著者が書いた小説だそうです。

主人公が寿命が短いことを知り、そこに現れた悪魔が生きるための交換条件をだしてくるという少しコミカルな物語。

コミカルだけれども、哲学のような考えさせられる内容です。
物語の締めの内容よりも途中の流れに思うところがいろいろとありました。普段当たり前のように存在するモノを、改めて見直すことができると思います。
とても読みやすい文章です。

気持ちを引きつけられた部分をピックアップ。

電話という便利な道具、特に携帯電話のように常に連絡が取れるようになった時代の今、主人公が彼女に自分の気持ちをすぐに伝えたいのに、電話がない。そのときの描写。

『そのとき僕は気付いた。この気持ちが、学生時代に彼女からの電話を待っていたときの、あの気持ちと同じであることに。
このすぐに伝えられないもどかしい時間こそが、相手のことを思っている時間そのものなのだ。かつて人間にとって、手紙が相手に届き、相手から手紙が届く時間が待ち遠しかったように。プレゼントは、物そのものに意味があるのではなく、そのプレゼントを選んだときに、相手が喜ぶ顔を想像している、その時間自体に意味があるのと同じように。』

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▽「もしニーチェが短歌を詠んだら」 中島祐介著 角川学芸出版

ニーチェという人物の名は知っていても、どんな人なのかは良く知しませんでした。ニーチェは19世紀後半の哲学者です。この本は著者がニーチェの書物から、端的に表現した内容になっています。1ページにひとつの短歌とともに、解説と基になった書物名が書かれています。

一番最初に書かれている短歌は、思わず笑ってしまいました。
『残念なお知らせをまず致します「いつも世界は不公平です」』

そして目にとまった短歌を2つほど。
『威厳とは人が感じているだろうと恐怖を偽装する方法だ』

『お話の通じる人だけに考案されたものだ言葉は』
解説では、言葉はあくまで記号です。恋人同士が二人とも「楽しいね!」といっても、「どんな風に楽しいか」はふたりの間で同じとは限りません、とあります。
言葉はあくまでも記号。今書いているブログの僕の言葉も自分の心の真の姿を伝えることが難しいとわけです。


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▽「みさおとふくまる」 伊原 美代子  リトル・モア刊
 
カメラマンである著者のおばあちゃんの日常を撮影した写真集です。






以下に本の説明を記載。
八年前、みさおおばあちゃんは一匹の猫と出会いました。おばあちゃんは、「福の神様が来て、全てが丸く治まるように」と願いを込めて「ふくまる」と名付けました。「お日様の下を生きる事ができれば、すべてが好日」。おばあちゃんと、ふくまるは今日も畑へ出かけます。」

耳が遠くなったおばあちゃんと、もともと耳が聞こえないネコのふくまるが、とっても仲が良くて、いつも一緒。お互いに支え合って生きているんだと思わせます。そのほのぼのとした風景が心を打ちます。人間と動物でもこんなにわかり合えるものなのだと、感動させられます。
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▽ 「見てすぐできる! 「たたみ方・折り方」の早引き便利帳 」青春出版社刊

 普段の生活で役に立つ、たたみ方と折り方を教えてくれる本です。

 僕が役に立ったのは衣服のたたみ方です。5秒でTシャツをたたんだり、下着や靴下を綺麗にたたんだり、ジーンズやトレーナーをたたんだりと、まさに普段の洗濯物をたたむのにとても役立ちます。
タオルもホテルに備え付けられたタオルのたたみ方もわかります。
衣類だけなくさまざまなものの説明が書かれています。新聞の折り込みチラシで箱を作ったり、お店の割り箸の袋で作る箸置きも作ってみました。
知っていると便利~♪というものが数多くあります。



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▽「徹底図解 電気のしくみ―電気の基礎知識から、最先端のエレクトロニクス技術まで」  新星出版社刊

 「電気」とは何かを、基礎から現代の新しい技術までを、わかりやすく説明しています。歴史上の発明品や電波の話、原子と中性子など基礎的なこともわかります。

▽ 「世界で一番美しい元素図鑑」 セオドア・グレイ著 創元社刊

元素図鑑を目で教えてくれる本です。その元素がどんなものなのか、またその元素はどのようなものに使われているかが、見て楽しく書かれています。




これらの本を小中学生のうちから見ていると科学に興味を持てると思います。





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