木曜日, 10月 12, 2017

[10/12 Thu] ▽book 忘れていた記憶が蘇る

 10月でも暑い日があったり、寒くなったりと日々の気候がめまぐるしく変化する今日この頃。
 世間では唐突に発生した衆議院の解散によって、選挙活動が活発になっている。おととい共同通信の電話アンケートで衆議院選挙について聞かれた。毎日新聞に11万人超のアンケート結果が出ていたが、自民党、公明党の与党が300議席超えの模様と、発表されていた。実際の選挙ではどういう結果がもたらさせるのであろうか。

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 ▽「ちびっこ広告図案帳 1965-1969」おおこしたかのぶ編 オークラ出版刊 1999年12月初版発行 2003年6月第二版発行

この本は、1965年から1969年の間に、少年、少女漫画雑誌に掲載されていた広告を集大成した本です。カラーででかでかと掲載された大手企業の広告もあれば、雑誌の後ろの方に1ページにいくつもの会社の白黒広告などがまとめられています。

 本を開いた途端、昔の記憶が蘇りました。僕は、小学校1年くらいから「少年サンデー」、月刊誌の「少年画報」を愛読していたのだけど、当時食い入るように眺めていた広告がそのまま鮮やかに掲載されていて、「あっ、これこれ!」と細かなところまで、みていたことがしっかりと蘇ってきた。

 大手お菓子会社の広告で、漫画やアニメのキャラをパッケージに印刷されたお菓子の包み紙を送ると、販売していないオリジナルのキャラ商品が当たる、といったページは、何度も眺めていた。また同じ時期に開業前の父親が、勤務先の病院から帰宅する際に、週一で買ってきてくれたプラモデルが、数多く広告として掲載されている。めちゃくちゃなつかしい。コレ作った!あっ、これも、と。でもたくさん作ったけど、いつの間にか無くなっていた。母親がきっとさっさと捨てていたのだろうと今になって思うのである。

 当時の広告をちらっと見ただけで、記憶がすーと蘇り、過去の世界に戻ることができる。最近、過去に大ブームにあったラジカセを展示したイベントがあったりするけれど、今まで自分で見たり、触れたり、活用したりしたものに、再び「再会」すると、なんか脳が喜んでいるように思える。

 以前このブログで感想をかいた「いい空気を一瞬でつくる」(秀島史香)をちょうど今再読していたのだけど、その中で、「プルースト効果」といって、『意識的に覚えているのではなく、ふとしたきっかけで呼び覚まされる記憶で、「無意志的記憶」』だそうで、食べた味や、においなどの五感の作用で思い出される記憶のことなのだ。

 断捨離で何も手元から、無くす生活もありだろうけど、ふと、それを見たり、触れたりして、当時の楽しんだ時間にタイムスリップできることをいいことだと思うのである。








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