木曜日, 10月 01, 2015

[10/1 Thu] ▽Music 大切な好きな曲


 ▽「Best Always」大滝詠一 ナイアガラレーベル/ソニーミュージック 2014年


  大瀧詠一の「はっぴいえんど」から最後のレコーディングの曲までの2枚組のベスト盤。中のライナーノーツにも書いてあったけど、ビートルズのベスト、「赤盤・青盤」的なCD。初めて大瀧詠一を知った人が、このCDから奥の深い大瀧さんの作品をとっかかることのなると思われます。

 ライナーノーツの大瀧長屋の店子ともいえる、山下達郎、伊藤銀次、佐野元春、杉真理、竹内まりやのメッセージが書かれています。

 僕がいつから大瀧さんのファンになったかを、このCDを聴いていて思い出しました。このCDにも入っている三ツ矢サイダーのCMソング。1973年、当時中学生だった僕はTVのイヤホンジャックにラジカセを接続して、三ツ矢サイダーのCMが流れるTV番組をじーっと待っていて、始まると録音ボタンをポーズしていた指を離して、エアーチェックしていたのでした。サイダーの曲はいくつもパターンがあり、たくさん録音しました。たぶん大瀧さんとの出逢いは、ここからだと思われます。

 その後、DJ大瀧さんのラジオ番組「GO!GO!NAIAGARA」を聞き、高校時代は視聴覚研究部の仲間が買ってきたナイアガラのLPを部室でかけ、「ナイアガラ音頭」で楽しんだことが思い出されました。大学も終わりから社会人になりたての頃、アルバム「A LONG VACATION」、「ナイアガラトライアングルVOL2」や「EACH TIME」が発表され、失恋の曲と自分のはかない恋とのオーバーラップもあり、曲を聴くと胸が甘酸っぱく締め付けられます。

 竹内まりやさんとのデュエット曲「恋のひとこと」が2003年にレコーディングした頃が、大瀧さんの最後の録音となったようです。大瀧詠一の新しい曲を聴きたいなぁ、と思わず思ってしまいます。「発売されなかった大瀧さんの歌声の楽曲が発見されました!」ってニュースが流れないだろうか。


0 件のコメント: