木曜日, 3月 20, 2014

[3/20 Thu] ▽Movie & book どちらもドキドキの展開

 おとといは春一番が吹く。昨年の17日遅れ。暖かくなったり、寒くなったりと、三寒四温の日々。今のところスギ花粉で辛い思いは皆無です。毎日食べる自家製R-1ヨーグルトが効いているのかな。さぁ、ヒノキ花粉の迎撃態勢開始!
  長女の大学卒業式は22日。当初はドレスで出るとか、卒業式には行きたくないとか、言っていましたが、卒業間近の2月末に滑り込めセーフで就職先が決まるや否や、袴での卒業式に参加したいと言い出しました。ネットでいろいろとあたってみました。レンタルの金額はいくら?とか、中古の品はいくらかと探していくうちに、京都のお店で新品の着物、袴がお安く手にはいることわかりました。そのお店で二尺袖着物+袴+袴下帯の3点セット、長襦袢を購入。別のお店で袴に合うブーツを購入。すべて合わせて1万2000円以下で手に入れることができました。届いた商品も格安とは思えない立派な品物でした。これなら汚れても気にならない。あとは着付け。すでに2回ほど長女は妻とネットの着付け動画や画像を見ながら練習しています。いかに出費を抑えての行動です。

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 ▽Movie 「アルゴ」 ベン・アフレック監督/主演 ワーナーブラザース映画 2012年作品

 
 ホントにあったの!?と驚かされる実際にあった出来事を映画化した作品です。時は1979年、イラン革命が起こる。イラン人によるアメリカ人の「魔女狩り」のような状態になり、アメリカ大使館が襲われる。6人の職員たちが逃げ、カナダ大使の家に逃げ込む。まるで第二次世界大戦の「アンネの日記」を思い浮かべるような生活を数ヶ月。アメリカはCIAの一人の工作員をイランに送り込み、救出を試みる。作戦は6人を偽装の映画ロケハンのスタッフに仕立てて逃げるのである。
 「アルゴ」とはスターウォーズが人気になった時代の、嘘の宇宙映画のタイトルである。
うまくいくののだろうか?、失敗すれば生きてはいられない。ドキドキしながら、いわゆる手に汗握って見てしまった。
 この事件後、すべてを秘密にしていたが、17年経ってアメリカは世間に発表した。
事件当事者のアメリカ大使館の人々や、主役のCIA工作員、当時のカーター大統領のインタビューが、映像特典として入っていました。俳優たちはアメリカ大使館の人たちの当時の顔そっくりで、ドキュメンタリーのような作品です。

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▽「紙の月」 角田光代著 角川春樹事務所刊 2012年3月発行
 
 今年に入ってNHKで放送していたドラマの原作本。実はまだドラマは録画はしているが見ていない。知り合いが小説は面白いと言っていたので、ドラマより先に本を読むことにしました。

話は金融機関に勤めていた女性が不正をして、お客のお金を着服する模様を描いています。田園都市線沿線が舞台で、駅名から身近な地理のせいか現実感を感じます。結婚している主人公は、夫との性生活が無く、外回りでお客さん宅にいた大学生と、ふとしたきっかけで知り合う。ひとまわり近く年下の男性に当初は特に何も思ってなかったのに、たった一度の過ちを犯す。久しぶりの肌のふれあいから気持ちが変わり、どっぷりと男とのつきあいを始めてしまう。真面目だった主人公も、若い男と付き合うようになり、少しでも男に気に入ってもらうため、高い化粧品や洋服を購入。しまいには賃貸マンションを借り、大学生には車まで買い与えてしまう。大金は持ち合わせていないので、お客のお金に手を出してまい、どんどんとエスカレートしていき、ますますお金の感覚が麻痺していく。
 この物語はこの女性だけでなく、学生時代の同級生達の生活も同時並行で描いている。描かれている時代は、バブルが終わったあとの時代。世間体を気にしての、身の丈に合わない生活をする女性達。初めは普通の生活をしていても、何かをきっかけにして、鬱憤晴らしのように借金してまでお金を消費する生活が始まる恐ろしさ。
 人はお金という悪魔に取り憑かれると、人生が堕落の坂道をひたすら転がり落ちるという怖い世界を描いている。さて、NHKのドラマはこの小説を、原田知世演じる主人公でどのように描いているのだろう。本では不正がばれそうになる場面ではドキドキですが、ドラマではどうなのだろう、楽しみです。
 
 
 
 
 
 

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