金曜日, 7月 04, 2014

[7/4 Fri] ▽book 再び歯の本


▽「歯みがき革命! 歯みがきよりも大切なこと」我妻美夕紀著 文溪堂刊 2014年5月発行

 このところ続けて歯の本を読んでいますが、この本は発売されてまもない本です。そして今までの本は歯科医師か医療ジャーナリストの本でしたが、歯科衛生士さんが書かれた本は初めてですす。

 著者の歯科衛生士さんからの視点は、他の方の本とは微妙に異なるのだと感じました。著者は日本の歯科医療の位置づけを残念がっています。日本は医療レベルは高いし、治療費も安いのですがあくまでも悪くなってからの治療に主眼が置かれています。まずは虫歯にも歯周病にもならない「予防」に力を入れるべきだと考えています。だから健康保険は治療には適用されますが、予防には適用されないのです。

 本のタイトルの「歯みがきよりも大切なこと」とは、普段から自ら行う歯みがきなどの歯のメンテナンスも必要ですが、問題ないときにも歯医者の診療が必要であるといっています。本の中で紹介しているスエーデンでは19歳まで歯の治療も矯正を無料。歯を大切にする教育を受けているので歳をとっても自分の歯の本数が多いとのことです。

 自分の考えとして、今後日本でも、せめて永久歯に切り替わるまでの子供達の歯の定期検診を完全無料で、歯を維持する教育を学校で教えるなどして、死ぬまで数多くの自分の歯を保持できる国民になれるといいと考えます。歯のトラブルでその後の人生が大きく変わることになるのですから。

 著者も最後に書いていますが、自分の歯があることはいいことばかりなのです。著者の日本の歯科医療に「革命」をおこしたいという大きな気持ちが伝わります。





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