土曜日, 9月 20, 2014

[9/20 Sat] ▽books 秋の読書週間

このところ、すっかり涼しくなりました。なので「秋の読書週間」とタイトルをつけたものの、読んだ時はまだ暑かった時の本も含まれます(^^;)


▽「ホンのひととき 終わらない読書」中江有里著 毎日新聞社刊 2014年5月発行

 女優・作家の中江有里さんの本。毎日新聞、週刊エコノミストなどに掲載された本の解説文をまとめたものです

 中江さんの文章は堅苦しい言葉がないので、とても読みやすいです。そして'その'本を紹介するのに、自分の体験や考えを、とってもうまく交えて解説しているので、'その'本にとても興味をひいてします。小学生の頃から読書が好きで、文章を書くのが得意だった人だけに、楽しい読書の仕方を知ることができ、読んでいてとても気持ちが良い気分にさせてくれます。

 中江さんは小説の良さを力説しています。僕はこのところ小説を読むのが減っているので、増やしていきたいと感じました。

 第一章と第二章は中江さんのことも知ることができ好きですが、第三章は少し毛色が異なり、僕にはあまり... です。

 中江さんのお薦め。声を出して読む朗読。立って背筋を伸ばして遠くに聞こえるように話すといいみたいです。

最近僕も気になっているようなことが書かれていました。
「人は、人のどの部分に恋するか。 たとえば相手の顔。 その一挙手一投足。一旦好きになれば、耳の形や匂いまでもが愛しいものに感じられる。
つまるところ、恋愛感情とは、究極の思いこみなのかもしれない。なぜならあれほど好きだった全てが、心が冷めた途端、好きになる前の(好きでも嫌いでもなかった)フラットな感情に戻るわけではなく、もう二度と会いたくない、絶対に触れられたくないほどに嫌いになるからだ(主に女性の場合)。」


 人がその人をひと目見て、その人が「好き」と感じるのは、何をもってそう思うのだろう。それまで生きてきて、接した人でいい思いをした人とか、見た映画やドラマの出演者でいいイメージを持った人とか、それともフェロモンを嗅ぎ取って、潜在的に脳がこの人は好きなのだ!と決定しているのかな? そのフェロモンの匂いは過去にどういう情報を元に決めたのかな? 人を好きになるメカニズムを知りたいと思っているのだ。

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▽「脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体」 中野信子著 幻冬舎刊 2014年1月発行

  著者はTVでもたまに拝見する医学博士で脳科学者です。文章がとても読みやすいです。この手の本は難しい文章が多いと思うのですが、中野さんの文章は読んでいて心地よくなります。

  うつ病にも大きく関係するドーパミンの話が中心です。脳はこんなことをしているんだという驚きがあります。ジョギングなどで得られるランナーズハイ。これは限界に近い運動をおこなうことで苦痛を和らげるために、脳はオピオイドという物質を分泌します。その鎮静作用が、同時に幸福感や爽快感が訪れるのだそうです。

  最近世間では麻薬関連の事件が多発しています。自分ではどんな麻薬があるのかはわかっていませんでした。

系統立てると次のようになります。

(1)ケシ(植物)→アヘン→モルヒネ→ヘロイン
(2)コカ(植物)→コカイン
(3)大麻(植物)→マリファナ
(4)マオウ(植物)→覚醒剤
(5)そのほかの植物
(6)化学合成麻薬 LSD、MDMAなど


 社会的報酬というのも知りました。これは、ヒトはお金をもらうときだけでなく、他人から褒められたり良い評判を得たりすることも報酬と感じます。これが社会的報酬です。仕事をするとき人は給与だけで動くものではなく、人からの感謝も大きな原動力になるのです。裏返せば、その感謝がないと人は精神的に低迷することにもなるのです。褒めて育てるのも、その原動力のひとつでしょう。感謝もなく、けなすだけでは人間関係はよりよく発展はしません。今の長女の体調が物語っていると感じています。

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▽「イギリス流 捨てない暮らし」井形慶子著 カドカワ刊 2014年6月発行

  いわゆる「手放す」ことを主題としている本を意識しているようなタイトル。著者はイギリスの生活について多くの本を書いています。

 「捨てない暮らし」のイギリスは、現在の日本のモノの豊かな消費生活の先にある、落ち着きのある生活だと感じました。イギリスではモノを大事に、そして自分の個性を大事に、自分で手直ししながらの豊かな生活のように思えます。家も、家具も、道具も、長ーく使っている生活がおしゃれのように感じます。


▽「ストレス、うつ、自律神経失調症」主婦の友社編 主婦の友社刊 2014年7月発行

 この本は各種症状を治すための方法を、数多くの医者、大学教授、治療院などの人たちにアイデアをまとめた本です。
 こういう食事がいいとか、こんな運動すると効果的だとか、薬に頼らずに病気を改善するためのノウハウが書かれています。
 人それぞれだから、自分にはこれがピッタリとか、これはあわないとかがあるかと思います。自分にあったものを見つけられるといいですね。

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▽「人生が劇的に変わる 壁だけ片付け術」 山田ヒロミ著 マキノ出版ムック刊 2014年3月発行

 片付けをするポイントとして、目に入る大きな部分が「壁」なのです。だから壁に自分らしさを表現できれば、部屋全体が変化していき、そして自分の望みを手に入れるまでになるという「魔法」を教授しています。

 本を読んで気持ちが部屋の模様替えをしたい欲求がでてきました。




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