木曜日, 12月 03, 2015

[12/3 Thu] ▽book いかんともしがたい

あっ、ゴーヤの店仕舞いの記事をまだアップしていないことに、今気付きました。

 昨日MXテレビの「5時に夢中!」に出ていたコメンテーターの女医である、おおたわ史絵さんが、言ってました。
「私はfacebookもTwitterもやってません。人の自慢話を見ても面白くないから、もっぱら自分のブログに書き込みして、言い放しで普段のうっぷんを晴らしている。」と。
僕もどちらかというとその路線に近いかも。世間では「いいね!」が欲しいあまりに、幼児にタバコを吸わせて面白がる動画をアップした若いカップルのような、到底理解不能な行動に出る人間が発生したりするのも解せません。

 現在私のfacebookは、音信不通になった人から連絡が取れるように用意しているのが、一番の目的になってます。またTwitterは新聞社などのニュース報道が、即座につぶやかれるので便利だと思ってます。

では、うっぷん晴らしの記事を。(すでにうっぷん晴らしの文章を書いているのだが。)

我が家のネギ農園
あらっ!、Googleのこのブログ。写真をドラッグして貼り付ける機能を始めたんだ。おー便利じゃん。
 というわけで、写真はスーパーの見切り品の格安で買ってきた、さまざまなネギを、ベランダのプランタに植えています。こうするとネギの持ちが良くなって、なおかつカットした後、また生えてくるので節約になるから。ちなみに真ん中は、ネコ草です。

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▽「世界から戦争がなくならない本当の理由 戦後70年の教訓」池上彰著 詳伝社刊 2015年8月発行

 池上さんの文章は、とてもわかりやすく、一般の人でも理解しやすい表現で記述されています。
この本は小学生の高学年レベルでも読めると思います。できれば義務教育の学校のテキストとして採用してもらいたいです。

 悲しいことに、人類は愚かな間違いを、数千年の間に何度も繰り返しているということです。
民族や宗教、経済体制の違いによる争いもあるのですが、根本的には地球の限られた陸や海の場所取り合戦(エネルギー資源、生物資源、聖地、自国の防衛領地、昔であれば奴隷確保など)が主な理由ではないでしょうか。


 この本を読むと、知らなかったことがたくさん知らされます。

 池上さんの考察では、戦争で負けたときには、二度と戦争はしまいと思うものの、戦争に勝つことで、その「成功体験」から次の戦争を起こし、失敗することが往々にあるようです。
またメディアの報道の仕方が、戦争に対する国民の意見を大きく左右することがいかに大きいかを思い知ります。
 例えばベトナム戦争では、記者が現実を詳細にアメリカ国民に知らせることで、悲惨な戦場の状況を知った国民は、戦争反対に動き出しました。反対に米国は湾岸戦争では、悲惨な報道をおさえることで、国民の反対を起こさずに逆に国民を戦争賛成に誘導させる手法をとりました。

 事実を知らしめると、人は戦争の悲惨さを再確認し、反対するものだと思います。最近の中東の戦争のニュースでは、ピンポイント攻撃で目標の建物を爆破する映像をニュースで流されます。国民は確実に悪の拠点だけを攻撃していると思わされます。しかし実際には誤爆が起きており、ただそういう具合の悪い映像は流さないだけのことです。 もっと昔の過去の戦争でも、新聞報道やラジオ放送にて、事実を正しく報道せず、それを知らされない国民は、戦争の正当化を洗脳させられてします。

 自分の考えですが、戦場の無惨な死体を報道で見れば、敵も味方でも人の死を悲しむはずです。しかしそういう惨い映像は、いろいろな具合が悪いこともあり、自主規制で表には出しません。
 
 今のEUができた元々は、第二次世界大戦で、勝利国のフランスと敗戦国のドイツの対立を再び起こさせないようにと経済関係の共同体を作ったことにようそうです。第一次世界大戦で反省しながらも、20年後に経済的理由から再び第二次世界大戦を起こしてしまったからです。今では、その二国はうまくやっています。

 ドイツの憲法では直接投票の「国民投票」の規定がりません。これもナチス政権が誕生したのは、国民の異常な熱狂でナチスを支持してしまった反省から、選挙で選ばれた国会議員による間接民主制を貫いているからだそうです。

 最近はインターネットにより個人の意見が、簡単に発言できるようになりました。それが、多くの人の意見と違っていると、「炎上」といわれるように潰しにかかる感じもあります。少数意見を尊重できない社会は、暴徒化するので怖いです。 今年は政権の議員が、政権に反対する新聞社や企業には圧力をかけて、会社を潰そうというような発言も出ています。そういう事を言い出す人にこそ、この本を読んでいただきたい。

 このところ、世界はあまりに複雑な理由が絡み合った状態での、複雑な戦争が発生しています。すべて過去の歴史の事象に関連した事柄によるものです。

 先日お亡くなりになった漫画家の水木しげるさんんも、太平洋戦争で現地に派遣され、「戦争は死の世界」だといっていたようです。 人間は経験しないと戦争が悲惨なことだと気がつかないのは、本当に愚かだと思った次第です。事が終わって反省することなく、争いを始める前に気付いて欲しいです。

 以上、個人的なうっぷん晴らしでした。




 

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