木曜日, 4月 14, 2016

[4/14 Thu] ▽book 芸術新潮 2月号 永遠のフェルメール

▽「芸術新潮」 2月号 永遠のフェルメール 2016年2月25日発行(1/25発行)


 2月11日に六本木の美術館に見に行ったフェルメールとレンブラント展を特集した月刊誌。
↓2/11のことを書いた時のブログ
http://wildhomemaker.blogspot.jp/2016/02/213-sat_13.html

 実物の油絵を鑑賞したときの感動は、忘れられない。しかし、この雑誌を見ているだけでも、絵のタッチは伝えられなくても、絵の持つ魅力を感じ取ることができる。

 今から350年ほど前の、オランダ王国の国民の普段の一端を垣間見ることが、何か不思議な気持ちにさせてくれる。

 この雑誌には、フェルメールやレンブラントなどの絵画の様々な解説が書かれているけれど、専門的で、ド素人には理解できない文章もある。でも、自分の想像で絵を眺めていても楽しい時間を過ごせる。この間、深夜の番組でフェルメールとレンブラント展の出口でインタビューを受けていた女性は、あえて、絵のタイトルも見ずに、絵を眺めて、自分の妄想する世界を楽しんでいると話していた。専門家があーだ、こーだと述べているのを聞いて、楽しむ方法もあるけれど、なーんにも知らずに、ただ自分が気になった絵を、勝手な想像で眺めるのも楽しみ方のひとつなのだと思う。

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 こんな自分も昔、油絵を描いていた。油絵の絵画教室に通っていた中学一年までの話だ。たしか小学校5年か6年の時、二科展で金賞をもらった。たぶん児童部門とかそういうのだと思う。上野公園にあるどこかの建物の中で表彰されたのだけど、自分はあまり賞に興味がなかったせいか、正確には覚えていない。そのときの賞品で、絵を描く時のキャンバスを置くための立派なイーゼルをもらったが、結局一度も使うことはなかった。

 父親はこの賞をとって、きっと嬉しかったのだろう。当時小児科の開業医をしていて、診療室の入り口を入ったところの壁に、金賞のリボンをつけたジャングルの中にいるトラの絵を飾っていた。

 小学生のとき、自分の将来の夢は画家になりたいと思っていたのに、中学生のになってから、画家はお金が稼げないといった世間の話が、なにげに耳に入ってきたり、他の面白そうなことが目に入ってきて、筆を置いてしまったのだと思う。そうだ、あと中学生になってから、アレルギーなのかわからないが、油絵の具のにおいがきつく感じてしまっていたというのもあった。そのときのフェルメールの絵に出合っていたら、まだ絵を続けていただろうか。

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 また絵を描きたいと思う反面、腰が超重い自分は、今は腰を上げられないが、また機会があれば、無心になれる絵画を描きたいと思うのだ。





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