金曜日, 4月 22, 2016

[4/22 Fri] ▽三菱自動車問題を考える


昨日(4/21)の朝、クルマのブログに投稿した内容を、そのままアップします。

燃費データ改ざんの件
昨日三菱の社長の記者会見で、三菱のekシリーズ、日産デイズシリーズの燃費データに改ざんがあったことが発表されました。大変残念な話です。

自動車メーカー各社は、過度な燃費競争で、開発者はみなさん大変な思いをしての開発だと思います。三菱は既に加熱している燃費競争のミドルトール、ハイトールに後発での参戦だったため、既に発売されている他社の燃費に、見劣りしない燃費にする必要があり、発売までに目標の値までに達しなかったことによる不正行為につながったのではと自分は思いました。

過去の過ちから、新しい三菱を歩んでいる最中に、なんとも悲しすぎる話です。昨年新型RVRの開発で遅れが出ていたことが、上層部に伝わらず、責任者が処分されたという話もありました。三菱の社内は、風通しがあまりにも悪い状態なのでしょうか。三菱ファンユーザとして、とにかく、このような自体がおきない会社になって欲しいとせつに願います。

ところで、このコンマいくつを争う燃費競争ですが、技術向上のためには、悪いことではないのかもしれません。ただユーザは燃費だけでなく、クルマのデザインや乗り心地、価格などのトータルで購入を考えるので、あまりに燃費を全面に出した過度なコマーシャルは、控えた方がいいように思います。

よくクルマ雑誌で、雑誌企画で実際にクルマの燃費を計測して、カタログ値との違いを発表しています。それをみるとあるメーカーのクルマの燃費がカタログ公表値とだいぶ乖離していることを眼にしたりします。燃費データについて、すべてのメーカーは三菱以外、全社きちんと計測されているのでしょうか。クルマのユーザのために、この機会に、もし他にも「膿」があるのなら、全部出し切ってもらいたいと思います。日本の明るい未来のためのクルマ市場のためにも。


↓ みんカラブログ

http://minkara.carview.co.jp/userid/148528/blog/


以下は今日の追加文章。

昨今の過熱する燃費競争。日本だけでしょ、こんなに燃費データで浮かれたり、落ち込んだりするのは。

この燃費競争って、いつから始まったのか自分なりに考えてみた。十数年前、大手自動車メーカーがハイブリットという新しい仕組みのエンジンを作ってからではないだろうか。「このクルマは1リットルで○○Km走るんですよ」と運転の楽しさ、乗り心地よりも燃費のいいことが、一番と思わせるようなセールス。そんなコマーシャルを見せられた一般大衆は、燃費が一番と洗脳されたのではないだろうか。
そんな国民を見て政府は、燃費のいいクルマは税金を軽くする法案を作りましょうと、まるで大手のメーカーの売り上げを後押しするようなことをしたのではないだろうか。
結局はハイブリットに乗り気でなかったメーカーも、売らなくては話にならないと、エコカーの開発に傾いていってしまう。

燃費のいいハイブリットも、トラスミッションのCVTも、結局は日本では大人気だけど、海外でのシェアは少ないのは、よくいう「ガラパゴス化」になっているのではないか。

太平洋戦争が始まろうとした時、大阪朝日新聞は戦争に反対の社説を出したそうだ。しかし国民の反感を買い、不買運動に発展してしまう。結局大阪朝日新聞は、背に腹は変えられぬと、戦争賛成に180度方針を変えてしまった。

クルマメーカーも燃費、燃費とひとつ要素だけを強調して、製品開発するのはやめて欲しい。右にならえでは楽しい商品がうまれない。日本では自動車メーカーのマツダは、そんな機運を反発する商品開発を行っているのが素晴らしいと思う。大きな流れを逆らうことを声を上げられる勇気は必要だ。

しかし日本国民は、なぜひとつのものに邁進してしまうのだろう。今回は、たかだか燃費データなのでいいけれども、昔のように戦争に一直線に向かうようなことにならないことを祈りたい。反対する声をつぶそうとするような社会は、避けなければならないと思う次第である。

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今「みんカラ」の方のブログを見たら、今回の投稿に1日半も経たないうちに、14の「いいね!」がついており、ビックリしました。普段はクルマに取り付けた部品の紹介で、多くても何日もかけて、5個ついたらすごいのに、今回のこのいいねの数は、皆さんが今回発覚した問題を注視しているのだと、あらためて感じた次第です。

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