土曜日, 8月 24, 2013

[8/24 Sat] ▽books あつーい真夏に読んだ本とMovie

真夏に暑さでフーフーと言いながら読んだ本。


▽「野心のすすめ」林真理子著 講談社現代新書刊 2013年4月発行

 林真理子さんはTVでみてると、どうも話し方とかが自分は好きではない。しかし林さんの文章は的確で読みやすい。
 この本も人気の本で、図書館に予約してから3-4ヶ月くらいかかったと思う。買わないと著者には大変失礼だと思いますが、ゆくゆくは「野心」を持って生きていき、暁には林さんの本を大人買いさせていただきます。まずは余裕のある方にこの本をお薦めしますので、購入のご検討を。

 この本は今の就職難の時代に、特の女性の新卒者を中心に、現代の閉塞感を打破して、「野心」を持って生きることを薦めている。バブル時代の著者も大学卒業したものの、40社以上の会社に拒否され、パートして生活を始めるが、その後「野心」を持つことで、自分の夢を次々に叶えていく。この本を読めば、今つらいと思っている人も、心に明かりが灯り、やる気が出ると思う。

今回の気に留めたポイントを以下に。
 

●「根拠のない自信」という言葉。誰から同じ言葉を聴いたかを思い出したら、脳科学者の茂木健一郎さんと同じだった。理屈ではなく、思い上がりも重要な機動力なのだろうと思う。
 
●面白いと思った。「日本の男性は、女性が若ければ若いほど尊ぶのはなぜだと思いますか。」という問いかけに答えは「伊勢神宮は二十年に一度の「式年遷宮」で社殿を建て替えますが、私は、そこに日本人の精神世界が凝縮していると考えます。」と言っています。
 
 
●「好きな仕事に就けた幸福とは人生の幸福の八割を占めている」
 
 
●「そもそも、年を取っていくということ自体、どうしようもなく悲しいこと。私だって、もうじき還暦だと思うと卒倒しそうになるんですけど、同時に子どもが成長してくれているから、娘が大きくなって嬉しいなぁっていう喜びが、引き替えで老いの悲しさを相殺してくれるところがあります。プラスマイナスゼロとまでは言いませんけど。」
 

●「野心は習慣性のある心でもあります。勝ち気な人って非難されたりもしますけど、一度も勝ったことがない人は勝ち気にさえなれない。どんな小さなことからでもいい。人に認められる快感を味わい、勝った記憶を積み上げていくと、人格だって変わっていくんです。」
 

●「妄想力とは、想像力よりもさらに自分勝手で、自由な力。現実から途轍もなく飛躍した夢を物語を、脳内で展開させてみるのです。秘密の花園でこっそり花を育てるように。妄想は自分を引き上げてくれる力にもなります。(途中略)そして、妄想力は野心のバネになる。」
 

●「妄想力を鍛えるためには、なんといっても本を読むことです。辛い時には、空想の中で遊んだり、物語の世界に逃げ込むことだってできる。それに、読書って、ひとりでやっていて惨めに見えない、数少ない趣味でもあります。本を読む楽しみを知っているのと知らないのとでは、ひとりで過ごす時間の充実度が違ってくる。」
 

●「落ち込むようなことがあったら、とにかく寝てしまいましょう。くよくよしないでベッドに直行。そして朝日を浴びた新しい頭で考えてみる。」
 

●「野心の日常的な心得とは」の一つに「運の強い、楽しい友人たちと付き合う」というがありました。
「たとえば、最初はガラガラに空いていたお店に、運の強い人たちと一緒に入ると、とたんに混み出したりすることが頻繁にあります。」とありました。
最近は外食が皆無という状態なので、そういう機会がないのですが、よく長女とも思い出話に出てくる話があります。以前家族で旅行先や出先などで食事をしようと飲食店を探し、ほとんど客の入っていないお店なので、美味しいのか心配しながらも入店すると、直にお店がお客さんでいっぱいになるのです。時には食べ終わって店を出るとき、お客さんが空き待ちでお店の外で並んだりしています。それは一般的に食事するお昼とか夕食を食べる時刻だったとうわけではないのです。度々そういうことがあったのです。いままでこういう話を他では聞いたことがなかったのですが、この本に同じようなことが書いてあったので、そういう不思議なことがあるんだなぁと思います。

この本を、就職活動中の長女に読ませたいが、薦めても親の言葉は素直に受け止めないので、読んでくれない。第三者からの推薦が必要なのか。困ったものである。
 
 

 
 
▽「できる大人の話のネタ全書」 話題の達人倶楽部編集 青春出版社刊  2013年2月発行 

 何が「できる大人」なのかよくわからないが、暑いときに読むには気持ちが楽な本です。だいたい1ページに2つの雑学があり、読みたいだけ読めて楽しい。へぇ~というネタが面白い。読み終わるとどんな話題があったか忘れちゃうんだけど。


▽「伝説のヨガマスターが教えてくれた究極の生きる智恵」  やましたひでこ 籠村修 著 PHP研究所刊 2013年6月発行

 この本を読むとどっしりと生きていくべきだと思わせてくれました。
 断舎離のやましたひでこさんが長年学んできた沖先生の厳しい教えの沖ヨガから、モノに対する「断舎離」や「俯瞰力」を確立、そして身につけた原点がわかります。

いつものピックアップ。
 

●究極の「断舎離」とは「人はそれぞれ自分の人生を歩んでいる」「人は和とは違う価値観で、その人なりの人生を歩んでいる」という境地に立つことなのだと思います。
 

●沖先生の本の中には「人事を尽くして天命に任す」という言葉が何度も出てきます。つまり、努力は自分の領域だけれど、努力の結果をどうするかは、天が決める領域だという考え方です。「結果にとらわれてしまうことが一番の問題なんだ」と沖先生は言っておられました。
 

●私たちはものごとに対して「きっと、こういう流れで推移していくだろう」という予測や期待を持っています。そして期待と違うことが起きれば怒ったり落胆してしまいますが、そもそも期待とは一種の執着なのです。その執着を手放すことができれば、かなり楽になれるはずです。そして期待という執着から自由になった視点に立てば現実より良いものにするために、自ら能動的に関わっていくことができます。



▽映画 「ファーゴ」20世紀フォックス 1996年アカデミー賞主演女優賞(フランシス・マクドーマント) オリジナル脚本賞

 図書館から予約して借りたのだけど、勘違いして借りた作品でした。でも予約件数が多かったです。
 ストーリーはアメリカの田舎で実際に起きた事件をベースにしている。自動車販売会社の社長がお金が欲しいために、妻を偽装誘拐して金持ちの義理の父からお金をふんだくろうと考えた。しかし計画を依頼した二人組の男は連続殺人事件を起こしてしまい、大きな事件に発展してしまうとういう話。事件解決のために動いていたのは、田舎警察の女性署長。それも妊娠8ヶ月という身ごもっている体での勤務。画家?との夫との関係も面白い。
この作品では人生大事なのはお金ではなく、もっといいものがたくさんあるよと言うことを表現しているのだと思う。
もともと知らない作品を見たのだけど、最近の大きな映画っぽくない、内容は殺人なので怖いのだけど、田舎町のほのぼのした景色の見ることができる作品で良かった。


 
 
 

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