金曜日, 8月 30, 2013

[8/30 Fri] ▽books あつーい真夏に読んだ本2

 
▽「零戦と堀越二郎」別冊宝島2024 2013年7月発行

 宮崎駿監督のアニメ「風立ちぬ」がヒットしている。
この映画に関連した零戦を設計した三菱重工の堀越二郎や、彼が設計した戦闘機などのことを 書かれた本です。第二次世界大戦で高性能だった戦闘機の零戦が登場した時、零戦は向かうと ころ敵なしという程の優秀な飛行機でした。
 国内で主として、三菱重工業と中島飛行機(後の富士重工等)が、軍から要請された戦闘機を 競い合って開発していました。いかに軽量に、いかに燃費が良て長く飛べるか、いかに小回り がきくか、そしていかに早く飛ぶかを智恵を絞って開発していたのです。日本人は徹底的にモ ノをよくしようとする気質があるようです。まるで今我々が生きている時代のエコカー、特に日本 のコンマ1の燃費の向上を切磋琢磨して開発している自動車開発に重ね合わせてしまいます。
 零戦は強かったのですが、防御の面では低レベルだったため、被弾すると墜落しやすくなって いたようです。今の時代においては、エコばかり考えずに安全第一の開発を心がけて欲しいも のです。
 当時優秀な零戦も米国も黙って見ているわけもなく、零戦を上回る戦闘機をすぐに作って投入 してきました。資本力があまりに大きい国では、理論的でない根性論だけでは簡単には勝てる わけはなかったのだと思います。


 この本の中には多くの敵機を打ち落とした「伝説の」零戦パイロットたちも紹介しています。
驚いたのは、規律が厳しい軍隊の中で、五分刈りの頭髪にすべきところを、長髪を貫いたパイ ロットもいたのだそうです。そのパイロットは反骨精神旺盛な人物で、理不尽な横槍を入れて くるものには階級が上だろうと反抗したそうです。また酒好きで、軍紀違反なのですが基地を抜け出 して一杯やっていたというのです。ときには酒を飲んでいないと逆に上官に心配されたそうです。たとえ 戦時中でも人は才能があるとルール違反しても、上官に歯向かっても、許されるということの ようです。今の時代も実力、才能があれば自由に生きていくことができるのかもしれないと思います。(それをカリスマというのでしょうか。)

 宮崎監督も同じ気持ちだと思うけれど、戦闘機はかっこいいと思うが、それが人を苦しめる「 武器」であるのは、とても残念な気持ちだと思う。戦闘機もメカニカルな美は素敵だが、あく までも平和を希望するのである。


▽ 各種PowerPoint2010の本

 友人の研究発表で使うパワーポイントのお手伝いで、パラパラと読んだ本たち。



▽「京王線・井の頭線 昭和の記憶」 三好 好三著 彩流社刊 2012年4月25日発行
 大正や昭和初めに開業した京王線や井の頭線の昔から最近までの写真を数多く掲載しています。僕は鉄道オタクでは無いのですが、昔の時代を映し出す写真を見るのが好きです。この本では電車の走る風景や、開業当時の様々な駅の風景を見ているのがとても楽しいです。


 夏の暑いときは、「読む」より「眺める」読書がいいですね。




 

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