木曜日, 6月 18, 2015

[6/18 Thu] ▽book ネコの存在意義

 昨晩、TVの動物番組で2時間のネコ特集をやっていました。ネコを眺めているだけで「ほっこり」とした気持ちになってしまいます。
 
 さてネコのことを書いたエッセイです。
 
▽「今日も一日きみを見ていた」角田光代著 KADOKAWA刊 2015年1月発行

 これはネコと共に暮らしている人には是非読んでいただきたい。

 角田さんがネコとの暮らしをとてもよく表現していて、文才のある人はホントに表現で感動しました。 自分のネコとの生活で共感できることばかり。そして文章の合間にある「トト」ちゃんの愛くるしい写真をみると、気持ちがゆるんでしまう自分がいるのでした。

 この本は2012年7月から昨年の6月まで「本の旅人」に連載していたエッセイです。角田さんがネコを飼い始めたのは4年前。縁あって漫画家の西原理恵子さんと初めて出合ったときに、西原さんから家のネコに子供が生まれたら、ネコをあげるといわれたのです。予約の順位は7番目だったけど。
 その頃、角田さんはひどくすさんだ気持ちで過ごしていたらしく、それを見抜いた西原さんが唐突にネコあげるといってくれたのだそうです。

 しかし角田さんは今までの人生でネコを飼ったことが無く、またそれまでネコに対してを特別な興味があったわけでもなかったのです。しかしネコのトトちゃんが家族の一員になってから、子供のいない角田さんの生活や生き方を大きく変えてしまったようです。「魔法」が訪れたように僕は感じました。

 写真を見る感じでは、我が家のれもんと同じのアメリカンショートヘアの雑種ではないかと勝手に推察します。だからなおさらのこと写真の表情をみると、とても親近感がわいてしまいます。

 「あとがき」にこんなことが書いてありました。
『自分がつらさを乗り越えるために、生きもののことを考え、祈る。そうすることで、救われている。』

 ここには、たかがペットといえない、共に生きる深い深い生命の神秘があるように感じました。

 この本を読んで改めて、ネコに対する自分の気持ちを見つめることができたように感じました。

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