水曜日, 9月 09, 2015

[9/9 Wed] ▽books QOL(クオリティ・オブ・ライフ)生活の質を最期まで保つ 

 年齢を重ねた猫との接し方などが書かれた本、2冊を読みました。


▽「猫とさいごの日まで幸せに暮らす本」加藤由子・著 小泉さよ・絵 大泉書店刊 2015年7月発行

 著者は大学で生物学を専攻していた方。著者の学問的な立場からの考察は納得がいく説明のように感じました。

 この本を読み進めているうちに、もの悲しくなり、今にも涙が流れそうでした。それは、歳を重ねた猫がどのような行動をとるかとか、飼い主はどういうことをすると良いかなどを読みながら、自分の場合の未来の状況をイメージしていると、胸が締め付けられてきたからです。
 
  それにより、今優しく接するようになりました。

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▽「猫が歳をとったと感じたら。」高梨奈々著 誠文堂新光社刊 2015年8月発行


 猫の平均寿命。家猫が増えたり、キャットフードの向上など諸々の要因から、この25年で、3倍の15歳に伸びたという調査があるようです。それまでは猫の世界に高齢化というものが少なかったのが、人間と同じく高齢化社会になってきています。15歳を人間の年齢に換算してみると76歳。20年生きると96歳となります。

 我が家のれもんは、12歳。人間では64歳。顔はあまり変化は無いけど、だいぶ体はスマートに。だっこするととても軽く感じます。今までも猫だからよく寝るけど、一日の大部分寝ています。

 コラムの欄にこんな事が書いてありました。シニア猫の存在は子どもにとって大きなプラスという文章の中の一節です。

「男の子は、女の子と違って、思春期に入る前には赤ちゃんへの興味や、赤ちゃんを「かわいい」と思う気持ちを失ってしまいます。」

えーそうなんだ。と男の自分は初めて知りました。
そしてこう続きます。

「そんな男の子も、動物に対する興味や感性はいつまでも失わないのです。猫などの動物が近くにいると、弱いもの、小さいものを「かわいい」慈しみ、大切に育てようとする気持ちが持続します。その結果、自分の子どもが産まれたら、イクメンになる確率が高くなるのです。(以下略)」

 世間では子どもに手をかけてしまう大人もいます。幼児期に動物を育てることと、人間の成長との関係の詳しい研究によって、明確な裏付けができるといいです。そして、現代の核家族化社会での、健やかに子どもが育つためのひとつの教育方法として、ペットとの生活が力になればいいと思います。





 

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