火曜日, 4月 23, 2013

[4/23 Tue] ▽book 「幸福になる「脳の使い方」」

 
 
 
▽幸福になる「脳の使い方」 茂木健一郎著 PHP新書刊 (2013年2月発行)
 
 茂木さんは以前講演を聴いて、とても自由な考え方の人で魅力的に感じました。本書でも書かれていますが、茂木さんは服装やヘアスタイルには興味がなく、講演会で話していましたが、自分で髪をカットしているとのこと。実は僕も自分でカットしているのでとても親近感を感じます。しかし一般的な勤め人ではなかなかそうはいかないかもしれませんね。
 本を読んで気になったところに、付箋紙を貼るのですが、この本では10枚以上の付箋紙を貼り付けるほど気持ちを楽にしてくれるポイントがありました。
 
□幸せとは
 「私たちは常に、他人と自分を比較して自分の今の状況を判断することが多く、幸せとは相対的なものである...」
 身の回りの人たちと比較することで自分が今幸せかどうかを見極めているようです。たとえ収入が増えても極端に増えない限り、周りと変わらないので幸福感は得られないようです。
 
 
□隣の芝生は青い
 「それを手に入れていない人にとっては喉から手が出るほど欲しいものでも、それをすでに持っている人には特別ではないということはよくあります。」
 大抵の場合、外から眺めている人が勝手に美化して思い込んでいるものです。
  
□幸福になれる人
 「幸福になれる人はどんな環境下でも幸福になれますが、不幸を感じやすい人は、どんなに恵まれた環境でも、自分が不幸である種を見つけ出してしまう。」
 
□ギャップ・イヤー
 「「人生に空白時期があってもいいんだ」という発想」
 娘の就職活動を端から見て、今の日本の就職システムはどう考えてもおかしいと思います。今の時流に乗る方法以外にも人生は様々な生き方があるはずです。これは昔に日本が戦争に突入する社会の雰囲気にも共通するような気がしてなりません。
 
□気分転換を味方につける
 「(長ければいいというものではなく)短時間勉強に集中して、後はパッと気分転換をする人の方が、勉強や仕事の効率はいいのです。煮詰まったらトイレに行く、シャワーを浴びる、散歩に出る、あるいは仕事や勉強の種類を変えてみる、なんでもいいので自分なりの気分転換法を分かっていれば、脳にプレッシャーはかかりません。」
 僕はこの切り替えが不得意で、頭が固まってしまい、ズルズル引きずっていることが過去の問題点だと感じています。
 
□変化こそが幸福を感じる大きな条件
 「毎日のように高価な食事をしていれば、美味しいものを食べる感動は薄れてきます。慣れは幸福感を摩耗させます。変化(コントラスト)こそが、幸福を大きく感じる大きな条件...」
 
□「パッシブ」より「アクティブ」の方が幸せになれる
 「ストレス発散のためにテレビを観る、映画を観る、買い物をするなどの行動する人は「パッシブ(受動的)レジャー」といい受動的な楽しみです。これは幸福度を上げるのには残念ながらあまり貢献しません。釣りをする、ハイキングをする、山登りをする、ゴルフをするといった「アクティブ(能動的)レジャー」は幸福度をアップさせます。読書はアクティブレジャーで目から入ってきた文字情報をもとに、様々な想像力を駆使して情報を補わなくてはならない複雑な作業が脳のバランスを取
り戻させる」のだそうです。

□今の自分のままでいいんだ
 「変化が速すぎること自体にストレスを感じるのも現代人の特徴です。「世の中の変化に合わせて変わらなければいけない」という強迫観念によってストレスを感じる人が多いのです。対処する処方箋は「今の自分を受け入れること」しかありません。「今のままの自分でもいいんだ」と、肩の荷を下ろして、高すぎる「要求基準」に翻弄されないことです。
 
□アリのように働いて、キリギリスのように今を楽しむ
 「未来を夢見ながらも、現在の自分を肯定して楽しむことが、幸せな生き方に繋がるのですから。」
 
□強すぎるこだわりは捨てる
 「想定していたことが違うことがよくあることです。その中で臨機応変に対応し、その中でも楽しむことができるかは、どれだけ場数を踏むかにかかっています。」
 本書では彼女の誕生日のお祝いに苦労して高級レストランを予約したのだけど、当日彼女が体調を悪くしてしまい、彼が腹を立ててしまう例を書いています。彼が「彼女の誕生日はこうあるべきだ」と思い描いてることで、彼女を責めて怒ってしまいます。でも大事なのは彼女の体調なので、レストランの予約はキャンセルするのが幸せになれる人といっています。
 
□セレンディピティ
 「セレンディピティとは、偶然を捉えて幸運に変える力のことをいいます。セレンディピティを持つためには、とにかく行動を起こし、自分が出合ったものの意味に気づき、受け入れることが大切です。」
 
 
 
 

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