日曜日, 5月 05, 2013

[5/5 Sun] ▽我が家のネコから見る、人間のいじめの考察



 右のネコは3月で10歳になった’れもん’。そして左は昨年の8月の我が家にやってきた1歳の’みゅう’。共に里親を募集していたネコを引き取って我が家にやってきた。

 最近学校のいじめ問題が今まで以上に問題になっている。学校の生徒だけではなく、スポーツでも、仕事場でも。今放送している米倉涼子主演のドラマ『35歳の高校生』でもいじめ問題をモチーフとしている。我が家の2匹のネコから見た人間のいじめの本質を少しだけ考えてみた。

 約10年前、れもんが我が家に来たのは、子供たちが小学校高学年のときだった。まだ生後1歳の子猫は、我が家の子供や学校の友達のおもちゃ的なアイドルだったと思う。悪気は無いのだけど、ネコが嫌がることをして面白がっていたと思う。自分より弱い立場にあるものにちょっかいを出して、その弱い立場のものが困った顔をしたり(ネコにはそんな顔があるかどうかわからないのだが)、逃げ回ったりすることで笑いを作っていたような気もする。
 そんな子猫時代を過ごしたせいか’れもん’は丸顔でかわいい顔をしているのだが、性格が少しひねくれているようにも思えてしまう。ちょっと自分(れもん)が嫌なことをされると、「シャー」と威嚇するのもその行動の一つだ。元々の性格もあるのだろうけど、幼い頃に受けた影響もあるのではないかと思う。

 それに対して、まだ若干1歳の’みゅう’はのびのびと無邪気に毎日を過ごしている。子供たちも成人式を迎え、家族のみんなが大人である。ネコが嫌がることをわざわざやることはない。まだまだ若いみゅうはまだ嫌がることを知らないのかもしれない。素直な性格だ。最近こそ寝ることが多くなったれもんは、「脱走」を試みないのだが、若いときは人の目を盗んでは外に脱走しようとした。玄関ドアが閉まる直前にするりと出て行ったり、網戸を器用に前足で開けて出て行ったりと、’逃避’
しようとした。(結局は外に出ると怖くて動けなくなるのだけど) それに対してみゅうは目の前の窓が開いていても、出て行かない。ベランダ近くで小鳥のさえずりに興味を示し、外を眺めているのだけど、『外はだめだよ。』と声をかけているので、素直にそれに従っているのだろうか。

 元々の性格はもちろんあるとして、以上のように育った環境、人との接し方で性格が変わるのではないかと思ったのである。

 僕も小学生時代3年生から6年生の間、生徒にはいじめられてはいないけど、4年間担任だった先生にいじめられた。あるときは話さなくてもいい家庭での出来事を担任に継母がちくって、その件をクラスのみんなの前で発表されて、悲しい想いもした。だから小学校の4年間は好きではなかった。(だからこんなに素直でない、ひねくれた性格なのかもしれない)

 「いじめ」は、いじめている方からすれば、相手を馬鹿にしたり、おちょくったりすることは快感なのではないか。自分が優位に立っていると思えると気持ちいいのではないか。快感を感じるから、いじめはなくならないのではないか。

 と、まぁ昨日見ていたドラマとネコを眺めていて、ふと頭をよぎった次第である。



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