火曜日, 5月 28, 2013

[5/28 Tue] ▽book ムダな努力は必要ないのです



 ▽「このムダな努力をやめなさい」 成毛眞著 三笠書房刊 2012年10月発行

 著者は1955年生まれ。元日本マイクロソフト社長。もともと外資系の会社で勤務していたことが関係するのか日本的な仕事のやり方に疑問を投げかけている。
考えずに行動している「努力」とか「根性」のようなものを好ましくないのだ。努力すれば報われるというが、ピントがずれていればムダなのだ。
ただただ真面目一筋で頑張ればいいわけではないのです。

 この本を読むと日本人が体を壊してまで会社の仕事に尽くすことはおかしいと感じることができます。他の国々では家族の生活が第一なのです。
 最近の領土問題にしても、したたかな取引をするためのずる賢さが、日本人に持ち合わせていないともいっています。自分のやっていることに関係ない啓発セミナーなどに参加してもムダだとも言っています。ここで簡潔に説明することがうまく僕にはできませんが、様々な考え方を見直す機会になるのではと思います。

以下気になったところをピックアップ。

○自分が「やりたいこと」「好きなこと」「得意なこと」で思う存分本領を発揮する。それが成功への最短距離である。だらか、ムダな努力をしているヒマなどない。

   
○世の中には、100人の知り合い全員に嫌われたくないと思う人もいれば、99人から嫌われてもたった1人から徹底的に愛されればいい、と思う人もいる。
 
 
  
○これからは「場当たり的に生きる」のをおすすめする。その場その場で判断を変えてもよし、今日できることを明日に持ち越してもよし。自分に課題を課さず、締め切りも設けない。もっとゆるく生きればいいのだ。
 
  
○精神論に振り回されない
 我慢しない。
 頑張らない。
 根性を持たない。
 私はこのことを徹底している。
 (略)自分のやりたいこと、面白そうだと思うことをやったほうが、間違いなく物事は長続きする。何かを我慢したり、ひたすら苦労をしなければできないことなら、最初からしないほうがマシだと思う。 
  
○子供には「帰る場所」が必要だ。たとえ学校でいじめられても、家に帰れば家族が温かく迎え入れてくれるという安心感が絶対に必要だ。
 ただし、「あの子より、あなたのほうが頭がいい」などと、他者と比較して自信を持たせるのはよろしくない。相対的な自信の持たせ方をすると、他者を否定して受け入れない心の貧しい人間になってしまう。
 
  
  
○これからは、「会社に必要とされる人」ではいけない。「世の中に必要とされる人」になったほうがいい。必死で「会社に必要とされる人」になることは、ムダな努力につながる可能性がきわめて高い。
 
 
  
○自信は自然と生まれるものではなく、自ら作り上げるものだ。仕事で成果を出したら自信がつくのではなく、根拠がなくても自分は成し遂げられると信じ込んで行動すれば成果が判ってくる。
 
 
 
 
 前後の文章を割愛していると、ピックアップした内容が極端に見えるかもしれない。最近僕が思うのは単一民族の中での「多様性」を認めるということです。なんでもかんでも異物だと排他的に取り扱うのでは、グローバルな世界では通用しないと思っている次第です。

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