土曜日, 8月 23, 2014

[8/23 Sat] ▽books 夏休みの宿題、読書感想文その4

夏休みの読書、第4弾!


▽「断舎離BASIC」やましたひでこ監修 マガジンハウス刊 2013年8月発行

 断舎離のムック本。本文には片づけ士の小松易氏の対談や片付け術もあり、2代巨頭が登場する内容です。ちなみにお二人が本を出したのが、2009年12月で1日違いでの出版。つまりブームとなるのは、この2009年が片づけの元年のようです。

 やましたさんが手がけた断舎離した家庭の話や写真も掲載されていますが、いかに数多くのものをたくさん持っている人が多いことか。ものが無い時代を生きた人ほど、ものを手放せないというのもありそうです。

ちなみに掲載記事に出ている人たちのタイトル。
「無気力な日々から1年で抜け出した」、
「モノを手放しながら自分を取り戻した」、
「妻として母として大きく成長できた」

と、モノが少ない生活をすると、人生が変わるということが断舎離の大きな目的なんですよね。
(過去に断舎離の本を数多く読んでいて、わかっているのに断舎離できない自分(T_T))

 小松氏の片づけ術から、自分にとって大事なことの一部をピックアップ。
1.片づけをイベント化しないこと。
日々の行動の一つとし、「いっぺんに」よりも「1カ所」を何回も短時間でやって、達成感を多く感じること。1カ所15分で終わる程度で行うと良い。
『達成感は「量」ではなく、「回数」と比例する。達成感を多く得るほど片づけが好きになっていき、片づけが習慣化しやすい』のだそうです。

2.1日の中でいつやるかを決める。
片づけを持続させるには、タイミングを作ることが大事。

3.「こんな部屋にしたい」というイメージを持つ。
「部屋で何々をしたい」という片づいた部屋でしてみたいこと目標にするとやる気がおきやすいそうです。

4.捨てやすいモノの順番
「ゴミ・ガラクタ」→「紙類」→「衣類」→「家具・家電」→「思い出の品」

5.片づける前と片づけた後の写真を撮って比べてみる。


今気づいたのだけど、きれいで、モノの少ない収納の写真を見ていると、片づけたくなる気力がでてくるかも。
以前、いろいろな家の中を撮影した写真集を見て、片づけたくなったという経験もあるので、ビジュアルなものが片づけたくなる刺激を与えてくれるかもしれない。

あとがきから。

捨てることは、何かを失うことではなく、
手放すことで、何もなくなりはしないことに。
それどころか、解放感という贈り物がやってくることに。



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 ▽「片づけたくなる部屋づくり」本多さおり著 ワニブックス刊 2012年12月発行

 先日読んだ「片づけたくなる部屋づくり2」の前書。整理収納コンサルタントの著者が自宅の2Kの自宅を紹介しながら、快適な暮らしのノウハウを教えてくれます。

本の表紙はシンプルですが、写真は大きな帯がついていて著者の生活空間が写っています。

大事な一言。

『掃除は方法や道具ではなく、「やるかやらないか」に尽きます。』


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▽「目は1分でよくなる!」 今野清志著 自由国民社刊 2013年12月発行

 著者は整体治療の先生。本のタイトル通り著者考案のトレーニングを行うことで、視力の回復が期待できるだけでなく、体全体のコンディションを良くする効果があるようです。つまり体はつながっているので、目に良いことをすると体にもいいことと共通だということです。

文中に野口英世博士の言葉がありました。

「すべての病気の原因は、酸素の欠乏病である」
とのこと。健康には酸素が大きく関わっているようです。


 本の内容は前半で目が悪い症状と原因を説明。後半で、作者考案のトレーニング方法を紹介しています。トレーニング方法は絵も必要なので、ここでは書きません。
 ちなみに7つあるトレーニング方法の1番目は、目のまわりをタッピング(打圧法)するというもの。
僕も風呂に入ったときにこれをやっています。
 あと面白いのは、深呼吸とジャンプで目が良くなるというトレーニング。
「目がよく見える人に、ボケる人はいないといわれている」のだそうです。
これから目を大事にしないととつくづく思います。

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▽「アレルギーを防ぐ 37の真実」 渡辺雄二著 青志社刊 2014年5月発行

 科学ジャーナリストの著者がアレルギーに関することについてまとめた本。
 僕にとって花粉症、アトピー性皮膚炎の患者であり、知りたいことが多い。いろいろと症状のあるアレルギーだが、真の原因がわかっていない、謎が多いのが実情とのこと。。

 日本人の食物アレルギーは、食の欧米化が体質を変えたようだ。タンパク質、脂肪、カロリーを多くとるようになり、栄養状態が良くなったことで、免疫力がアップし、病原性の細菌やウィルスに対する抵抗力が高まることになり、感染症になりにくくなったという利点があったものの、免疫力が高くなったことで、アレルギーが起こりやすくなったということのようです。こっちを立てれば、こっちが立たずということでしょうか。

 いかにバランスの良い食生活を考えたいもの。だけど経済的理由や、体に悪いものほど美味しかったりするから食べちゃうよね。余分三兄弟のように。脂肪!糖分!塩分!魅力あるものばかり。。。(>_<)

 肥満気味の子供が増え、そしてアレルギーを起こす子が増えたのは、日本人のタンパク源が魚から食肉や乳製品に変わったことが大きく関係しているようです。街中を見ても、子供だけでなく、大人が欧米の体のでかい体格のような人を多く見かけるようになった気がします。敗戦後のアメリカ文化の進出が日本の食生活を大きく変えてしまったようですね。

 この本には様々なアレルゲンを作る原因と思われることがらが多く書かれています。その一つに食品に含まれる自然界に存在しない合成添加物。着色料の赤色102号、防かび剤のOPPなど。


 最後に著者がいいたいのは、表面的な原因ではなく、隠れている真の原因を突き止めなくてはいけないということ。
 花粉症の場合、ディーゼル微粒子や排気ガス中のその他の有害化学物質
 アトピー性皮膚炎では、刺激性のある合成界面活性剤、
 食物アレルギーでは、毒性のある合成添加物や残留農薬、
 そして喘息やアレルギー性鼻炎では、花粉症と同様に排ガスに含まれる有害化学物質。

 くさい臭いは元から絶たなきゃダメ! ってやつですね。
便利、経済性が優先して、どんどん体によくないものが、我々の生活にはびこってしまうのがもともと理由なのかな。

 アレルギーを根本で治すには、真の原因を取り除くことが重要。アレルギー対策薬は対症療法薬であり、症状を一時的に和らげるだけであって、アレルギーを治すわけではないということを認識して、普段から薬を服用しなくてはいけませんね。


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▽「熟成レシピ」福家征起(まさき)著 マイナビ刊 2014年1月発行

 著者は「下北沢熟成室」を開いている「熟成料理」の先生です。

 「はじめの」の出だしは、
 

「熟成」とは時間の経過が生み出す味であり、時間がくれる贈り物です。
 とあります。

熟成にはふたつのタイプがあります。
時間をおくと酵素の働きなどによって素材の中で化学反応がおき、うまみ成分が増していくもの。(みそ、醤油、熟成肉など)
もうひとつは、素材を加工または加熱したあとに一定の温度管理のもとで寝かせて味をならしていくもの。(ロースハム、オイルサーディン、ジャムなど)

基本の熟成法は4つ
1.塩漬け
2.オイル煮・オイル漬け
3.干す
4.寝かせる

この本には、いろいろな熟成料理のレシピがあるので、是非いろいろとチャレンジしてみたいです。



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