土曜日, 12月 11, 2010

[12/11 Sat] ▽Movie: Norwegian Wood


  映画「ノルウェイの森」を見てきました。ロードショーの初日、1回目の上映時間に。
原作のイメージに忠実に作られていると感じました。映像が綺麗です。舞台は日本の60年代で学生運動のシーンはありますが、時代の古さはあまり感じず、監督を初め日本人ではないスタッフの影響なのでしょうか、日本を感じさせない映像のようにも感じました。世界50カ国で上映予定とのことです。制作時も無国籍を意識したものかもしれません。
 映画では音のない静かなシーンが多いです。細かな流れを原作で読んでから見るのと、読まないで見るのとでは映画の受けとらえ方が大きく違うかもしれません。この映画は物語を見るのではなく、’感覚’を見る映画だと思いました。世界の様々な国で、その国のキャストでアレンジされた「ノルウェイの森」というのも見たくなりました。
 この映画の世界の男と女の会話が好きです。
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 今回初日の第一回目ということが関係しているのかわかりませんが、上映トラブルがありました。「ノルウェイの森」が始まる前の映画の上映予告は普通サイズのスクリーンで流れていたのですが、本編が始まったとき、横長のフルスクリーンで写されるべきところに、スクリーンが拡大せずに、普通サイズで映し出されたので、人物が異常に縦長になってしまいました。3分以上でしょうか、そのまま流れてしまい、途中スクリーンの幕がクイーンと音をたてて拡大、一旦フルスクリーンに切り替わり、映写が停まりました。

劇場の責任者からの謝罪の後、30分近く待たされてから再上映となりました。そんな出来事があり上映終了後、無料招待券をお詫びとしていただきました。それではと、もう一本映画を見ることにしました。たった30分上映が伸びて待つだったのですがラッキーでした。これって時間がきっちりとした日本だから?外国ではどうなのでしょうか。もともと無料チケットで妻と見に来ていたのですが、2本映画を無料で見ることができました。




  
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 もう一本は「武士の家計簿」。キャストは堺雅人、仲間由紀恵です。幕末、加賀藩に仕える下士で’そろばん侍’とよばれる実在の人物の武士の一生を描いています。家の借金をやりくりする姿が、現在の不況の中の時代とオーバーラップしています。そういう時世のせいもあるのでしょうか劇場は観客がとても多かったです。
 藩の大勢の’会計係’がそろばんをはじく姿が、目新しく思いました。あまり時代劇ではみたことのない、現代でいう’役所’の風景だからです。
 時代は変わっても、人との関係、家族の関係、役人の悪巧み!?は変わらないモノだと思いました。

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