金曜日, 2月 10, 2012

[2/10 Fri] ▽Book「Steve Jobs Ⅱ」

 最近は本は買わない、いや買えないというのが本当であるのだが。。。
 昨年の11月に出版された書籍『Steve JobsⅡ』。人気のある本だから図書館で予約する人は数多い。そしてほとんどの人がI巻から読むだろうから、予約の少ないⅡ巻を先に読むことになった。

 英文の翻訳本であり、世界同時発売とのことであることから超スピードで訳されたのだと思う。僕としては決して読みやすいとはいえないけど、スティーブジョブズという天才の’裏事情’の一端を知ることができたように思う。
 リーダーとはこういう人が最適なのかもしれないと感じた。リーダーが望むことに賛同できる人々が集まり、その目標に向かって努力をする。もちろん望むことは人によって違うわけだから、すべての人の望みを叶わせる’全知全能’のリーダーは存在はしない。
 ジョブズがCEO(最高経営責任者)である会社のアップルの製品やピクサーの映画作品をみると、とても芸術的で感動的と思う。これはスティーブジョブズという’普通でない’性格の天才がまとめていったからかも知れない。でも普通にこの人に接したら、ほとんどの人は嫌気がしてしまうかもしれない。つまりそういう人がいわゆる’カリスマ’なのであり、今までにない世界を創り上げることができるのではないかと思った。和を尊ぶ日本人にはなかなかいない性格の人物だろう。
 ジョブズは京都が好きだったらしい。怒ることが仕事だったようなジョブズも、家族と訪れた京都では家族でも滅多に見たことのない笑顔を見ることができたようだ。本書ではジョブズは’禅’の影響も大きく受けていると書かれている。
 本書では偉人をたたえる伝記ではなく、ジョブズのかっこいい面と、ヒーローではない面も書かれている。歴史に残る人物の本当のことがわかるという本書は、最後まで何でも’コントロール’したかったジョブズの完璧さからきたものなのだろう。この本は父親らしくできなかった子供たちに自分がいままでしてきたことを知ってもらうためと書かれていた。しかし日本の家族からみたら十分父として家族と接していたと自分は思うのであった。

 本書最後のページの最後の行に、「アップル製品にオン/オフのスイッチをつけたくない本当の理由」は人生感の共通性を示していたという終わり方がすごいと思ったのだった。

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