木曜日, 5月 10, 2012

[5/10 Thu] ▽Movie 「失はれた地平線」


 TVか本かネットか忘れましたが、この映画を紹介していたので見ることにしました。
 1937年の作品。モノクロ。日本が太平洋戦争を始めたのが1941年なので、それより4年前の作品です。SFもの。当時お金をかけて作られた映画で見応えがありました。

 物語は中国バスカルという場所で中国人の反乱が発生、滞在しているイギリスの外交官が、自国の人たちと帰国のため、船がある上海へ飛行機で向かいます。しかし飛行機はハイジャックされ、向かった場所は理想郷のシャングリアでした。

 当時のフイルムが完全に残っておらず、ソニーエンターテイメント社が存在している画像を復元し一部手に入らなかった箇所は静止画での映像ですが、ノイズを消して美しく復活させた作品です。米国が戦争に突入し、この映画は米国大統領の指示により、日本人による虐殺が発生したという内容のプロパガンダ映画に編集しなおした経緯があるそうです。
 シャングリアにある建物はとても未来的なモダンなデザインで、当時としては随分才能のある人物の設計だったのだろうと思いました。(それでアカデミー賞の室内装飾賞を獲得したのでしょうか) 見ていて映画「スターウォーズ」や「インディージョーンズ」も影響を受けたのでは、思うようなシーンもありました。また浦島太郎の物語に通ずる点もあります。
 シャングリアは四方大きな山に囲まれた場所にあり、平和な場所です。現代でいうと昨年日本に国王が訪問してきたブータンの国がそうなのかもしれません。

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