金曜日, 5月 11, 2012

[5/11 Fri] ▽books 「絶望名人カフカの人生論」、「心を上手に透視する方法」

  「絶望名人カフカの人生論」 フランツ・カフカ 頭木弘樹編訳 飛鳥新社刊

 20世紀最大の作家といわれているフランス人、カフカの手紙や日記から気になる発言をまとめた本です。彼の日記やノートには日常の愚痴で満ちているとのことです。発言がおそろしくネガティブで、あまりに絶望的でかえって笑えてくるのです。そしてつられて落ち込むというより、かえって力が湧いてくるのです。

 是非落ち込んだときや、現在憂鬱な心を持っている人には読んでもらいたいです。こんな人もいるのだ、と何か自信が湧いてきます。




「心を上手に透視する方法」 トレステン・ハーフェナー著 福原美穂子訳 サンマーク出版刊

 最近テレビで「これがメンタリズムです」という台詞のDaiGoという人が、手品のように相手の考えていることを当てたりして観客を驚かせています。彼は心理学により相手の気持ちを読み取っています、と言っています。
 似ているのですが、この本はドイツ人の著者が自分で様々な研究をして、獲得した技術を説明しています。人間の顔の表情、目の動き、体の動かし方からその人の考えを見ぬくというものです。技術を身につければ人とのコミュニケーションが円滑にでき、よりよく生きていくことができるようです。

 とはいってもすべてを完全にマスターするためには、数多くの人との実証経験をしなくてはできそうにもありません。逆に相手に自分の気持ちを悟られないようにする技術として取得するのも手かも知れない(^_-)


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