日曜日, 11月 24, 2013

[11/24 Sun] ▽Movie 人間が生きるための方法とは : そして1200ページ達成!


 ▽「誰も知らない」 是枝裕和監督 キャスト 柳楽優弥 YOU 他 2003年作品

 この間見た是枝監督の「歩いても歩いても」に続き、是枝監督の「誰も知らない」を見た。カンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を柳楽優弥が受賞したニュースから、もう10年も経つのですね。

 是枝監督の作品を見るのはこれで2本目だけど、この作品も淡々と話が流れていくのが、ドキュメンタリー風に感じる作品でした。BGMもなく音もないシーンは深く何か考えさせられてしまう。また何かもの悲しく感じるゴンチチのギターの音色が、胃に悲しさが突き刺さる感じがしました。

 実際にあった話をベースに作られたこの物語は、小さなアパートに暮らす母親と父親がそれぞれ違う4人の子どもたちの話です。子どもたちは学校も行けず、下の3人子どもたちはアパートのベランダにも出てはいけないと、母親のルールの従い、アパートの中だけで生きています。ある日母親は新しい男の元へ少しばかりのお金だけを置いて、出て行ってしまいます。12歳の長男が頑張って妹弟の世話をしますが、お金も底をつき、電気、ガス、水道も止められた中で生活を続けるのです。

 物語の中で義務教育も受けていない子どもたちが、一生懸命生きている中、ごく普通の家庭の子どもたちが万引きしたり、いじめをしたりするシーンが出てきます。学校の勉強って、人が生きていくために学ぶべきことって、いったい何なのだろうと考えさせられました。

 人間という生物が、より良く生きていく社会とは、何なのだろう。先代のとてつもない数の人々が考え、築いてきた社会。あまりにも複雑な仕組みなっているのかもしれません。学校というシステム、それは我々が、幸せに生きていくための重要な仕組みなのだけど、あまりに複雑な社会では最適な学ぶシステムは作れないのではないか。いくら考えても自分のような単純な頭脳の人間には、まったく正解が浮かびません。人間の社会って、いや人間とはいったい何?、あまりにも重い哲学の世界に踏み込んでしまう映画だと思ったのでした。


● ● ●

 このブログページで1200ページ達成です。書く時もあれば、書かない時期もありましたが、約5年と5ヶ月での達成です。平均すると、ひと月で約18ページ。2日に1ページのペースで書いていたようです。これからも、書いたり、書かなかったりと、そんな感じで続けていきます。




0 件のコメント: