月曜日, 4月 09, 2012

[4/9 Mon] ▽Movie 「蛇にピアス」

 体調が回復しない。横になっても咳が苦しい。今朝は3時半に咳が苦しくて起きた。一日頭の中がモヤモヤしていて何もかも’けったるい’、何もやりたくない、イライラする状態だ。 
 昨日はそんな状態だから昼食はイタリアンレストランでバイトしている長男がクリームスパゲッティを作ったようだし、夕食は長女がいろいろな隠し味を’調合’してビーフシチュー(ポークを使った)を作ってくれた。こどもたちもようやく手助けしてくれるようになった。


 そんな体調だから本を読むのも’けったるい’。無料の光インターネットの映画を見た。この間読んだ『マザーズ』の金原ひとみ原作『蛇にピアス』だ。

 蛇にピアス 2008年作品 監督:蜷川幸夫 主演:吉高由里子

 体調がどんよりしているからこの映画の世界の気怠さとマッチしている。仮にさわやかな物語の作品を見たとしても今の僕にはすべてドロドロに感じてしまうかも知れない。
 タトゥーや舌や顔中につけるピアスというものは自分には全く関係ない世界だ。小説が芥川賞を受賞した理由は、一般的な人の世界では知り得ないセンセーショナルな世界を描いたからではないかと勝手に思ってしまう。蛇にピアスとは、舌の形状を蛇の二枚舌のようにするため舌につけたピアスを徐々に大きくして最後に糸で二枚舌にするから、こういうタイトルにしたと考えて良いのだろうか。現代のタトゥーのほりかたもこの映画で知った。途中で何度か映し出される電車の光景は蛇を表現している。形は違うものの、どの時代にも若者のどんよりした暗い世界が存在するのだろうと感じた。この映画は日本よりも外国受けしそうな気がしたのだが海外配給はしたのだろうか。

 競演している高良健吾は去年NHK連続ドラマ「おひさま」に出ていたけど、全く正反対の役どころであり、正反対のファッションだからわからなかった。また蜷川監督だからか、ちょい役に唐沢寿明、小栗旬、藤原竜也等々のベテランが共演しているのがすごい。
 この映画をみるときは、さわやかな気持ちでないときに見る方が迫力倍増だと思う。
 
+ + +
追記 4月10日
4月11日NHKスタジオパーク(13:27~)に金原ひとみがゲスト出演のこと。見なきゃ。





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