月曜日, 6月 01, 2009

[6/1 Mon] ファーストデー 「おと な  り」


 この映画は僕の持つ’波動’と同じだった。 そうなんだ、忘れかけていたものだった。
 
 ◇ ◇ ◇

 今日は映画のファーストデー。朝早く行ったのにチケット売り場は長蛇の列。どうやら休日に小学校の運動会があったのだろう、お母さんと一緒の小学生がたくさんいた。目的は映画「ルーキーズ」のようだ。あっという間にチケットが完売していた。
 僕は「おとなり」を見に来たのだけど、開演ぎりぎりでチケットを手に入れ、シアターに入った。少し大きめの会場だったけど、封切り直後の作品なのにお客さんは少なめだった。

 映画はとても良かった。この映画を見て良かった。自分の持つ’波動’を思い出したから。
 カメラマン岡田准一とフラワーデザイナー麻生久美子が洋風の古びたアパートで部屋がとなり同士。顔を合わせたことのない二人だったが、壁越しに響く音が二人を近づけていく。とストーリーはここまでに。

 物語の中で口ずさむ、はっぴぃえんどの「風をあつめて」は僕の好きな唄。
 ♪ ~ 海を渡るのが見えたんです
     それで ぼくも
     風をあつめて 風をあつめて
     蒼空を 翔けたいんです   ~ ♪ (松本隆/作詞)

 ゆったりとした話の流れが、とても心地よかった。ごちゃごちゃと展開するストーリーは最近疲れてしまう。 この作品はいい。 なにげないからいいんだ。
 中学生のころから、この映画に中に漂う’空気’にあこがれていた。そういう空気の中で生きていきたかった。すっかり忘れてしまっていた。以前はこの生活に近いところにいたはずだった。社会にでてから徐々に離れていった生活になってしまった。
 ’あの’空気の中の生活に恋こがれる。


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