木曜日, 12月 18, 2008

[12/18 Thu] ▽最近のニュースから②

 100年に一度といわれている世界恐慌のニュースが伝えられている。世界中見ても1930年前後の大不況を経験した人たちは、当時20歳だとして現在100歳近くの年齢になっている。だからこの大不況を経験していない人たちが地球上でほとんどである。どう対応するべきか暗中模索であるわけだ。
 日本では派遣社員の首切りが連日のニュースになっている。ついこないだまで派遣契約していた自分にも感慨深いものがある。20年近く前に不況でコンピュータ関連の仕事が減ったとき、大手企業の請負(うけおい)で仕事を受けていた自分の会社のほとんどの人の仕事がなくなった。僕だけは幸いなことに仕事がなくならず次から次にと仕事が来ていた。仕事のない人たちはやることもなく時間を過ごしていたが、結果的に退職していった。そのころ大手企業は今後簡単に費用がかからず人員調整できる方法を求めることになったと思う。企業が大変になったときに、簡単に解雇できるのが目的で、つまり会社の都合で自由に雇用調整できる利点があるから、企業は(たぶん)積極的に政府に「新しい仕事の契約方法」を制度化する圧力がかかったのではないかと想像する。それが小泉首相のころに決まった派遣法なわけだ。会社としては望んでいたうれしい人員確保の制度だ。
 今のこの状況はもともと予測できた話だ。ところが「事件」が起こってからでないと動かない警察のように、だれかが「犠牲」になってからでないと行政は動かない。企業のために作ったものだから、企業が不利になるようなルール決めはしなかっただろうけど。
 このツケは犯罪の増加など大きくなって社会にかえってくることにならなければいいのだが。国民が安定した仕事を得られる社会システムができることを望む。偽装などせず、人をだましてでももうけるような仕事(?)もない国になって欲しいと思う。
 最後に大げさに思えるけど、世界レベルでは暴動から発展した戦争に繋がらないことを切に望む。

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