土曜日, 10月 06, 2012

[10/6 Sat] ▽books 「イギリス式 買わない暮らし」


 ▽ 「今あるモノでキレイに住まう イギリス式買わない暮らし」 井形慶子著 宝島社刊

 井形さんの本を読んだのは2冊目。著者はイギリス生活関連の本をすごい数を出版しています。
 この本では自分らしさを表現する、他人とは違うモノを創造する、楽しく暮らすための考え方がイギリスでの著者の生活からヒントがもらえる本だと思います。
 
 こんなことが書かれています。

 「ホームメイドは節約の原点 ~アメリカ人以上に冷凍食品を消費するイギリス人も、今は旬のものを多く食べられる家庭料理が見直されています。」
 
 「地球の裏側から輸入されたものは買わない、食べるものは地元の、皆の幸せがつながるから」

 今の日本では食材を安く海外から輸入している現状を考えると難しいことですが、徐々にどうにか日本の食料受給率を上げないと、もしものときに大変だと僕は思います。知恵を絞って問題の解決につながるようにしたいです。

 「イギリスにウォークインクローゼットはありません。サッチャー政権以前、人々は服をはじめ余計なものを買いませんでした。物質主義でないイギリス人は持ち物が少なかったのですが。。。」

 イギリスにもいわゆるバブルの形でものを保有する考えが入ってきてしまったのでしょうか?
 サッチャー政権時期を境にしてイギリスの生活環境に変化があったんですね。知りませんでした。

 本の最後のエッセイから
 「もともと理由なきお金は使わない、節約を愉しむイギリス人は、少ないお金で何かを作り出すことは得意です。買うより直して作ってしまう暮らしぶりに、これでいいんだと勇気づけられます。」
 「イギリス人の悠々自適な暮らしぶりから感じるのは、自分らしく生きることは、人間の本質だということ。誰しも自分の生き方を貫かないと長続きしないし、自分の進みたい方向と現実の折り合いをつけて、価値観の変化を自覚することです。興味あること、好きなもの、考え方はどれも歳を重ねるごとに変わってきます。たとえば20年前に幸せに感じていたことがそのまま続いても、なぜか満足できません。きっと20歳の時に感じる幸せと50歳で感じる幸せは違うからでしょう。」


 生きることの考え方を教えてくれた一冊だと思います。


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