火曜日, 9月 21, 2010

[9/21 Tue] ▽はまってしまったドラマ


 4月からNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」(脚本 山本むつみ)。言わずと知れた漫画家水木しげる(向井理)の妻布枝(松下奈緒)の自叙伝を原作としたドラマ。6月くらいからか毎日オープニングのいきものがかりが唄う『ありがとう』を聴かないといられなくなった。もともと連続テレビ小説は見る習慣はなかった。思い起こせば小学生時代に祖母と暮らしていた時、「おはなはん」をみることくらいか。昨年の「つばさ」は主役の多部未華子ファンなので、毎日ではないけど見ていたくらい。毎日欠かさずというのはお初である。
 
 僕は小学校一年のときゲゲゲの鬼太郎が好きだった。モノクロアニメをやっていた時だ。父がマンガ本も買ってくれた。マンガ本のタイトルは「ゲゲゲの...」ではなく「墓場の...」である。アニメ化されることで「ゲゲゲ...」になったのだ。
 僕は絵を描くのが大好きで鬼太郎や登場人物(妖怪)をよく書いていた。同じ組の女の子でお米屋さんのN子さんが好きだった。ある日学校の休み時間、彼女の前で鬼太郎たちの絵をノートに描いた。彼女に「上手~!」と褒められて僕は有頂天に(*^_^*) そしてそのノートの一枚を切り取り彼女にプレゼントした。彼女がホントに喜んでくれてとても嬉しく感じた。たいして一年生の頃の記憶が無いのに、教室の後ろの席でのその出来事はだいぶ印象強かったのか記憶に残っている。もちろんその後彼女とおつき合いなどすることは無かったのだが...(;_;)
  
 このドラマを見始めたのは鬼太郎好きの思い出があるばかりではない。どん底貧乏の中でも自分のやりたいことを信じてマンガを続ける水木しげる。そしてそんな貧乏生活でも妻の布枝さんと共に貧乏など、ものともせず明るく過ごす。そして成功へつながっていくサクセスストーリー。視聴率が最近の連続ドラマの中でもこの作品が高いのは、その辺が今のこの時代の真っ只中、いろいろと我慢をして生活している視聴者に受けいれられているのかもしれない。
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 以前ドラマの中でのセリフ。古い付き合いの小さな出版社の人が妖怪ブームが過ぎ、売れなくなっていた水木しげるにこんなことを言っていた。

 『..... しかし。水木さんがこのまま終わるはずがないです。誰からも見向きされなかった頃、これ程のものを立ち止まらずにずっと書き続けたんです。売れない時代に書き続けた努力が後の水木しげるを作った。鬼太郎という不死身のマンガを作り出したんです。今何が足りないのか、それは僕にもわかりません。でもこれだけは言えます。本物は消えない。鬼太郎と同じ様に水木さんのマンガは不死身です。今スランプなら苦しんでください。でもその先にきっと突破口が開けるはずです。』

その後またブームが起こるのである。

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