火曜日, 3月 03, 2009

[3/3 Tue] ▽女と男


 昨日J:COMのHDRをリプレースしたけど、1月に放送していたNHKのドキュメンタリ『女と男』がハードディスクに録画していたので機器を返却する前にあわてて先週の金曜日に見た。
 番組では最新の発見で人類の男が近いうちに消滅するという内容だった。女を作るX染色体と男を作り出すY染色体があるが、Y染色体はどんどんと小さくなっている事実がある。これは女はXXの組み合わせであり、男はXYの組み合わせてで誕生するのだが、XXの場合、染色体の一部が破壊されてもXX同士によって補完しあって修復が可能なのに対して、XYの場合Y染色体が単独で修復が不可能となり、人類が生きてきた長い時間が経過して、Y染色体の大きさが小さくなりつつあるのだそうだ。発見者の女性の博士は明日男がいなくなってもおかしくないと言っていた。少なくとも500万年後には人類の男はいなくなる。
 思いつくことは爬虫類などの雌雄同体の生物に突然変異で変化すればと思うのだが、それは卵を産む生物だからできることなのだそうだ。哺乳類は出産時に必要な胎盤を形成するが、その胎盤を作る指令は男を作り出すY染色体が持っているのだ。つまり男がいなくなったら女も子どもを産めなくなり、人類は滅びることになる。番組の中ではこんなことも言っていた。人類の精子の85%は不良なのだそうだ。これは人間は一夫一婦制によるものと言っていた。一匹のメスに複数のオスが性行為をするサルの場合、精子はたった一つが卵子に選ばれるため競争となり精子の活動が活発化するのだそうだ。将来人類は妊娠は人工的に行う体外受精が当たり前の時代になるのかもしれない。
 長大な時間の流れを感じるこのような世界は気持ちを大きくさせてくれる。

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