月曜日, 7月 21, 2008

崖の上の充電期間

 宮崎駿監督。前回の「ハウルの動く城」作成後、崖の上の家で充電していたのだそうだ。
昨日の夜FMラジオで放送していたジブリの鈴木プロデューサと「崖の上のポニョ」の宮崎駿監督の会談しているのを聴いた。2004年の「ハウル~」の作成し終わると、監督は自立神経失調症になっていた。いつものことらしい。完全に燃焼しきっているのだろう。「多くの人の渦の中で暮らしたら、ひとりで暮らす時間が必要」と言っていた。
 瀬戸内の風光明媚な崖の上に住まいを借りて、たったひとりで2ヶ月半暮らしていたのだという。昼食はアンパン2個がお気に入り。洗濯は自分でする。基本的に何もしないで過ごすのだ。ただ海を見て過ごす。自宅の妻には生きている印にまわりの風景を描いた絵はがきを毎日送っていたのだそうだ。
 なんて素敵な生き方だろう。燃焼し、充電して、また次の燃焼のために準備するのだ。普通の人はそれを毎日繰り返すサイクルで実現するのだろう。日中仕事を一生懸命やって、夜は家族団らんや好きな趣味で楽しむ。そうやって人間は毎日を生き生きと暮らしていける。でも今の世の中そうじゃない。生活するために、めー一杯仕事をする。そのために犠牲にしなくてはいけないものが発生する。たとえば家庭とか...。 あるいは仕事の時間が多すぎて、明日のための充電時間をとることができない。ファーストフードの店長の長時間勤務だってそうだと思う。商品を売る店は、夕刻かせめて夜7時には閉めることができるように社会全体の休息の時間があってもいいんじゃないかなと思う。便利が偉いわけではない、不便という振り返る機会も必要だと思うのだ。

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